「disる」技術を「伊集院光深夜の馬鹿力」から考える
blogを続ける上で、ポジティブなことを書くことも重要だが「disる」技術も
最近必要なんじゃないかと思うようになった。
「disる」の元々の語源は、ヒップホップらしい(ソース)
はてなキーワードより引用
ヒップホップではなく、ブロガーでも、「disる」のは日常茶飯事だ。
例えば、ある家電メーカーが商品を発表したとして
その商品の特殊性などにフォーカスを当てると、簡単に「disる」ことができる。
(例:差別化のために先進的すぎたUIや高機能ゆえに高すぎる価格設定等々)
不思議と、なにかを褒めた記事よりも、「disる」記事のほうが、
注目を集めやすく、ブロガーが気にする「はてブ」なんかもつきやすい。
しかし、テーマによっては炎上する危険性もはらんでいるが、
そもそも、あまり「すべての出来事を褒める」というスタンスで、
ブログを書いていたとしても、気持ちが悪く見える、、と最近思う
(以前なにかそんな話題もした気がするが。)
昔何かの偉人の名言であったが
「嫌いな人がいないという人の好きという言葉に価値は無い」
と言うような趣旨の言葉があった。
メリハリがないことは良くないこと、というような意味に捉えているが、
それではどうやったら、「注目を引くdisる」が出来るようになるか、、、ポイントは1つ
【disる前にフォローする】
まさに、やくざの交渉術に似たところがあるかもしれないが、
フォローの無い「disる」はただの罵倒だと思う。
最近一番いい「disる」例文は
伊集院Rollyを語る
だと思う。
ラジオのテキスト起こしではあるが、
実にフォローの聞いた良いdisりかたをしている。
話の中でもっともdisってるのは
そのRollyが!
で、・・・何アレ???
あのー、「買ったやつを指差して笑えるやつ」が出てさ。
~中略~
ソニーの考え方では、なんつうか、(メーカーは)こうお客さんの思っていることを、こうキャッチするわけじゃないですか。
だからiPod陣営は小さいままビデオが見れたらいいなと思ったから新型iPod nanoでビデオ再生機能をつけたと思うんですけど、
それに対して、もっともフォローを入れているのは
ま、ソニーからしてみたら、iPodが世界を席巻してるのは、ソニーが作った「音楽を持ち歩こう」、「音楽を聴きながら仕事をしよう、町を行こう」みたいな、お家芸の部分を。それを、ずーっとこうアップルコンピュータにでかい顔をされてると。苦渋を、辛酸を舐めさせられてきた。そこでついにソニーがiPodを打ち負かせるようなものを出すんじゃないか、まあソニーは出すとは言ってないんだけどね、やっぱみんなソニーを期待してんだよね。
Rollyはあくまで、ワイヤレススピーカーであって、
「ipod」とは違う次元の商品ではあるが、
「disる」上で「俺は、ソニーに対してipodに対抗する商品を期待している」
といった文面を載せた上で、出てきた「Rolly」に対しての、
「disり」を展開しているというところに、「disる」技術が見られる。
この場合企業(今回はSONY)「期待」や「企業愛」などの感情を語った上で、
出てきた商品に対する「攻撃」=「disる」を行っているので、
歯切れがよく、かつ、共感を得られやすい文章になっているのではないだろうか?
「disる」技術は決して簡単ではないが、
身に着ければ、新しい切り口での文章が書けるようになるだろう。
皆さんも「愛のあるdisる」に挑戦してみてはどうでしょうか。