開発・導入したシステムが十分使われていないと思っていませんか?
ユーザニーズを十分に採り入れたシステムなのに、使われていない機能がたくさんある。
なぜ、ユーザは使ってくれないのだろうか。便利な機能がたくさんあるのに、、、。
システム部門の方のこういった声を時々聞く。
理由はいろいろあるだろうが、マニュアルに原因があると思ったことはないだろうか。
たとえば運用マニュアルを作るとき、利用シーンごとにつくらないで、機能ごとに目次を作っていないだろうか。システム構築のおいて、マニュアル作成は必要悪のように、考えられていないだろうか。
どんな素晴らしいシステムでも、分かりやすく、引きやすいマニュアルがなければ、使う人は限られてしまい、大金を無駄にすることになる。
以下の文章を読んで欲しい。。。。
パッケージソフトにしても、手作りソフトにしても、はたまたシステム開発ツールにしても、分かりやすいマニュアルが、本当に、無い。
これほどマニュアルがいい加減に扱われている業界は珍しい。
そして、改善される気配さえない。
こんなことを憂いていると、丸山さんという方が目の前に現われた。
彼は、専門学校などで教えるテキストを作る仕事をしていた方だ。
国家試験などを目指して勉強する人のためのテキストだから、
結果は合格率として評価される、非常に厳しい世界。
しかも、自分の専門でもないことを調べてテキストを作るのだから、
とんでもない才能だと言わざるを得ない。
その丸山さんに、IT業界のマニュアルのレベルアップを託そうと思った。
とりあえずある会社の開発標準の整備をしていただいた。
かなり引きやすくなったとのこと。
マニュアルでお悩みの方、興味をもたれた方は、私に一報ください。
ご相談に乗ります。
以下丸山さんとのメールのやり取りから。
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■ わかりやすいマニュアルとは
≪どうして,使いやすいマニュアルは少ないのか…?≫
多くのマニュアルが書かれています。
ところが,使いやすいマニュアルは少ないようです。
なぜでしょうか。
マニュアル作成者は,マニュアルで扱う情報量には敏感です。
ですから,こんな会話が成立ちそうですね。
「マニュアルに,○△のことが載っていないね。」
「ちゃんとここに載っているよ,何言っているの。」
「こんなところにあるとは,気づかなかった。」
マニュアル作成者は,自分の落ち度にあまり気づかずに,
使い方が悪いと言いたげに,必要情報が網羅されている点を強調しがちです。
しかし,使う側は,必要なときに役に立つかどうかでマニュアルを評価します。
何かあったときに必要項目を見つけて,それを読んで解決するわけです。
マニュアルの利用のされ方を分解してみると,次のようになります。
①知りたい事項がある。
②その事項を見つける。
③該当部分を読んで理解する。
マニュアル作成者は,このうちの,①の「知りたい事項」を
マニュアルに入れることに意識を集中しがちです。
しかし,②の「その事項を見つける」ことができなくては意味がありません。
必要項目がすぐ見つかるように,工夫をしているでしょうか。
一般的には,特別な工夫なく記述していく場合が多いようです。
さらに,その項目を見つけたとしても,読んで理解できなくては意味がありません。
③の「読んで理解する」のにふさわしい文章で書かれているかが問題です。
読んではみたものの,よく理解できない文章というものがあります。
わかりやすいマニュアルとは,こうした項目に,すべて合格しているものです。
つまり,以下の3条件が必要です。
・必要情報が揃っていること。
・その必要情報に早く到達できること。
・該当部分を読んで容易に理解できること。
これら3つを揃えるのは,なかなか大変なことです。
使いやすいマニュアルを作るのは,簡単なことではありません。
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