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プログラミングでメシが食えるか!?

受け止める前に反論していない?

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このところあまり仕事ネタや説教ネタを書いていないのですが、その背景には、書くと自社のメンバーが自分のことを書かれてしまったとか結構気にするらしいので・・・。

ということで、できるだけ抽象的に書いてみます。

他人から指摘されたり注意されたときに、すんなり納得できないことは良くあることでしょう。そんなときに、「そういうことを言うなら、こういう問題もあるじゃないですか」とか、自分の不満を返してしまう人は結構多い気がします。我が家の内紛も大抵このパターンが発生源という気がするくらいです。

指摘した方は、指摘したことを理解したのか?納得したのか?をまず知りたいのに、その返事がない状態で、関係があるかないかはともかく別の不満で返されてしまうのですから、当然腹が立ちます。腹が立った状態で聞いた話を受け入れられるはずもないので、また言い返す・・・と、どんどんお互いに相手に腹が立っていくわけです。

指摘されたときに「わかりました。ご指摘ありがとうございます。」と受け入れていればそれで終わったことでしょう。終わるどころか「ちゃんと話を聞いてくれる人だ」と良い印象を相手に持ってもらえたかもしれません。そうやって良い印象を積み重ねた後で、自分の不満や意見を言えば、「この人が言うくらいだから」としっかり受け止めてもらえる可能性も非常に高くなります。

本当に自分自身の損得に関わることであれば、単純に受け入れることができないこともあるでしょう。その場合でも、まずは「理解しました」「少し考えさせてください」と、受け止めたことを表明するだけでもかなり違うものです。その後で、できれば本当に少しじっくり考えた後に自分の意見を言う方が聞いてもらえる可能性が高くなります。

当たり前のことなのですが、これができない人がどれだけ多いことか・・・。しかも、損得に全く関係ない、些細などうでもよいレベルのことでも、受け止める前に反論してしまい、言い合いになってしまうことが多いのです。言い合いになって白黒はっきりさせて、何か得られるものはあるのかと冷静に考えると、大抵のことは「なにも得られない」だけでなく、「お互いに嫌な感情が残るだけ」なのです。「毎回あの人とは言い合いになる」「あの人は人の話を聞かずに自分の言い分だけ」というイメージを持たれてしまうと、普通に話しをしたいときでも相手は臨戦態勢で臨んできますから、スムーズに話しができないことばかりになります。ほんの少しの配慮の有無から大きな差が出てしまうのです。

何か言われたときに、ムカッとするのではなく、まずは受け止めて、冷静になれるまで自分の思いは出さないようにするだけでだいぶ変わると思います。ほとんどのことは後で考えると大したことではないものです。「言い返して何か得るものがあるのだろうか?」と考えてから反論するように心がけるだけで、おそらく周りの人がとても自分に優しく接してくれるようになると思います。

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