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プログラミングでメシが食えるか!?

最近の若者は上から目線だ!?

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勤務先の会長は確かもうすぐ70歳で、私はもうすぐ50歳。先日会長とお話ししているときに「**君達と話をすると、上から目線で腹立たしいことが多い」と言われました。上から目線かなぁ・・・と思いつつも、上司を不快にさせるのは良くないことは間違いないので、彼らに伝えました。

つい先日、彼らと打ち合わせをしていて、私が腹立たしいと感じるタイミングが何度かあり、それで原因が何となく見えてきました。

「**すべきだと思います」「**ではダメだと思うのです」

「**していただきたいのです」「**してください」

「ならいいですね」「それなら問題ありませんね」

いかがでしょう?言葉遣いとしては丁寧ではありますが・・・

「**すべきだと思います」「**ではダメだと思うのです」

これは、要するに相手の今までのやり方を否定しているわけです。会議の時にこういう言い方は多い気がしますが、上司や先輩に対してこのように言い過ぎると「お前に何が分かる!」「何様だと思っているんだ!」となりやすいのです。とくに、本やネットで見た情報を背景に、「こうすべき」とか言い切ってしまうと、なおさら「冗談じゃない!」と思われるかも知れません。

「**していただきたいのです」「**してください」

こちらは、相手に対して指示をしています。上司や先輩に対して指示をするとは何事だ!と取られるかも知れません。

「ならいいですね」「それなら問題ありませんね」

「お前が決めるな!」と思われるかも知れません。

でも、実は言っている側は全く上から目線という悪気も意識もないことがほとんどでしょう。どうすれば問題ない伝え方になるのでしょうか。

上司や先輩に対しては、「情報提供」「提案」「個人的な意見の提示」という姿勢が良いと私は考えています。判断するのは自分ではなく上司です。否定や指示をイメージさせるような表現は避けるのが良いと思います。また、自分を否定されるとその先の話を聞くどころではなくなる人が多いと思いますので、提案する前に「今までもとても良かった」と敬意を払った上で「さらに」と持って行く方が良いでしょう。もちろん、表情や仕草も合わせて気配りが大切です。

会話でもこのような気配りは難しいのですが、メールなどの文章はなおさら注意が必要です。何度でも読み返せますので、ムカッと来ると何度も読み返していっそう頭にきてしまうかも知れません。上司への文章では、例えば「**ですよね?」と書くのも、細かい相手であれば危険です。話し言葉的ですし、「?」も違和感があるかもしれません。

言葉遣いだけでなく、内容も含めて、「最近の若者は妙に上から目線だ」と年配者が思うことは多いかも知れません。例えば先日TVニュースで「安倍総理が消費税増税を先送りしたのはどう感じますか?」と聞かれ、若者が「先が読めてなかったってことですよね」と答えていましたが、人によっては「じゃあ、お前は分かっているのか?」と感じるかも知れません。世代の差なのだと思いますが、若者は回りくどい表現をしなくなっているのかも知れませんね。

とはいえ、人付き合いやビジネスでのお付き合いでは当然ながら様々な世代の方々とコミュニケーションを取らねばならず、悪気がなくても相手がいら立つような表現は避けた方が良いのは当然ですので、あらためてメンバー達にも具体的に上記のような話しをしておいたのでした。

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