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プログラミングでメシが食えるか!?

書評:「少しだけ、無理をして生きる」城山三郎

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正月、実家に行った際に父から「何か役に立つこともあるだろうから読んでみなさい」と渡された本が「少しだけ、無理をして生きる」城山三郎著です。

もともとは「逆境を生きる」だったのを改題した本のようです。

この本は著者が魅了された人の生き様を紹介しながら「大変な無理だと続かない。大事なのは、ほんの少しだけ自分を無理な状態に置くことだ」と書いている本で、要するに「挑戦をし続けることが大事」ということを、実際にそのように行動してきた人を例として紹介することでイメージしやすく書いてくれている本です。

渋沢栄一、広田弘毅、浜口雄幸を中心に、他にも多くの著名人の生き様、行動、発言が紹介されていて、飽きることなく一気に読み終えられます。

さて、細かい内容は私が要約するよりも読むことが一番ですので、一つだけ興味深かった内容を紹介しておきます。

「人間を支える3つの柱」が大事という話で、「セルフ」「インティマシー」「アチーブメント」だそうです。「自分だけの世界」「親しい人達との関係」「達成」この三本の柱をバランス良く太く充実させておくことで、万が一どれかが揺れ動いたりしたときでもあとの二本が支えてくれるということです。

たしかに、いろいろな人とお付き合いしていて安心できるというか、信頼できる人はこの三本の柱がしっかりしている人ばかりという気がします。仕事だけではダメで、自分自身の世界もしっかり持っていて、家族や多くの友人と安定した関係を持っている人は、やはり一緒にいても安心できる気がしますし、魅力的です。そういう人がリーダーとして物事を動かしていける人なのでしょう。

父には読了後すぐに「よい本を紹介してくれてありがとう」と、お礼のメールを出しておいたのでした。

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埼玉の有名人、渋沢栄一が刻まれたコインと並べて記念撮影。

とりあえず、城山三郎氏の他の本も読みたくなりましたので、まとめて注文しておきました。

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