電子書籍で生き延びるオタク本
2011年に種田君との共著で出版した「Linuxネットワークプログラミングバイブル」、実は紙の本は既に絶版になってしまっているのですが、その後電子書籍化され、販売を継続してきました。先日出版社から売れ行きデータが届いたのですが、意外と(?)出ていることに感動しています。もちろん、出ていると言ってもマニアックな専門書ですからたかが知れていますが・・・。
この本は2000年に出版した1冊目の著書「C for UNIX」、2003年にLinux向けに書き直した「C for Linux」、2007年にIPv6などの内容を追加した「C言語による実践Linuxシステムプログラミング」、種田君のノウハウも上乗せした2011年出版の「Linuxネットワークプログラミングバイブル」と、基本的な内容・構成・流れを受け継いでいるもので、私自身とても思い入れがあるものです。紙の本が絶版になったときにはがっかりしたのですが、電子書籍化で生き延びたのは嬉しい限りです。ちなみに、自白してしまうと「Linuxネットワークプログラミングバイブル」は内容や流れは前の本をベースにしていますが、ほぼ種田君が全て書き上げたものです。私よりはるかにコンピューターやIT全般、プログラミングに詳しい種田君がまとめ直してくれたおかげで、ソースも解説もまともなものになったと言うことで、私としてもお勧めなのです。まあ、種田君と出版社の編集の方が盛り上がり過ぎて(?)より分厚くなってしまい、値段も重さも気軽に買える状態でなくなったのがあまり売れなかった原因かも知れませんが、電子書籍なら重さは無関係ですものね。
紙の本は出版社としても在庫の問題などから絶版の判断を厳しくする必要がありますが、電子書籍ならだいぶ閾値が下がると思いますので、あまり数が出なくても、必要な人にとっては嬉しいことですね。