怒りっぽい・気が短い感じは損
打ち合わせをしていると、勢いのある人とそうでない人の差はかなりあるものです。控えめな人が発言していると、途中で勢いのある人が発言途中に割り込んで発言してしまう様子は結構よく見かける気がします。また、立場が上の人が、発言を聞いた後に強い調子で言い返すことも多いかもしれません。
もともと人にはそれぞれ特性の違いがあります。頭の回転が速い人もいれば、じっくり考えるタイプの人もいます。クイズなどでは頭の回転が速い人の勝ちかも知れませんが、仕事での議論はそうでもなく、少しでも多く、それぞれの立場・役割の人からの情報を集めた上で判断していくことが大事です。しかし、どうしても打ち合わせの場の中で存在が強い人と弱い人の差が出てしまうことが多いと感じています。存在の強い人の発言だけで議論が十分なのであれば最初からそういう人だけを選抜して議論すれば良いのですが、もちろんそうではありません。存在が弱い人の発言を切り捨てるのは組織にとって大きなマイナスです。
存在の強弱が怖いのは、打ち合わせの場だけではありません。存在の弱い人は、毎回発言する度に途中で遮られ、それどころか怒鳴られたりすれば、そもそも発言したくなくなっていくのは当たり前です。本来得られるはずの情報が出てこなくなってしまう可能性がどんどん高くなってしまうのです。
前にも何度か書いた気がしますが、怒鳴られて、心を入れ替えて熱心に取り組むようになることってどのくらいあるものでしょうか?多くの場合、怒鳴られたら、萎縮したり、嫌になったり、頭に来たりとマイナスの感情が生まれ、ますますやる気がなくなるのではないでしょうか。怒鳴るまでいかなくても、大きな声や強い口調で場を制してしまうことは、得られるものと失うものでどちらが大きいのか、冷静に考えてみる方が良いと思っています。
ちなみに私は頭の回転が遅く、気が弱いので、発言を遮ることはまずありませんし、感情が入ってきて場が荒れてきた場合には「ちょっと待って、議論が食い違っている感じがするので、整理してみましょう」と、ホワイトボードに図を書いてみたりして、整理しながら落ち着かせることが多い感じです。頭が悪いので、勢いよく飛び交う会話だけでは自分も理解できないもので・・・。まあ、そんな感じで、落ち着いて、冷静に、全ての情報は聞き出して共有できるように心がけています。