感情と仕事
このところ、たびたび「イラかないようにするには」「相手が理解してくれない?」「切れない」などの話題を書きましたが、仕事は人間同士が関係し合って生まれ、進むものですので、どうしても「感情」が様々なことを支配するものだと感じています。
ある打ち合わせで、「理屈で理解できても感情で許せない」というような話がありました。
私自身はあまり相手に多くを求めないタイプのためか、感情で許せないという表現を聞いてもなかなかピンとこないのですが、ある意味、仕事より感情に重きを置くことができる状態というのは、贅沢な状態なのではないかと、おかしな表現ですが、うらやましいという印象を持ったのでした。
例えば、ある事業でそれなりに良い感じに稼げているとしましょう。ところが、パートナー会社の担当者が気に入らないとか、お客が気に入らないとか、そのような感情によって事業を続けたくない、というような感じだったとしましょう。
私の考えでは、そもそもあまり感情的にならないので「感情より成果」を当たり前のように選択します。若い頃から常に結果を求められてきましたので、成果の優先順位を下げるという発想はなかなか思い浮かびません。余程業績に余裕があり、「嫌なものはやりたくない」という感じにしても業績にほとんど影響が出ない状態なら別ですが。
「感情的なことをブツブツ言うくらいなら、代わりの方法で同じくらいの成果を出すことを約束しろ」と言われても、平気で約束ができる状態でなければ、私なら感情を優先することはできないのです。
ところが、意外と感情も重要だという話が多い気がするので、皆さん業績に余裕があるのかなぁ・・・と不思議なのでした。
もちろん、社会常識的におかしいとか、メンバーのプライドをズタズタにされても我慢する、という話ではないと思いますが、実は険悪な状態になる背景には、どちらか片方が一方的に悪いケースは少なく、お互い様ということが多いものです。ちょっとしたことから感情面でのすれ違いが深くなり、せっかくの事業が決裂してしまって・・・ということが多いのではないかと思うのです。
抽象的な内容でよくわからないとは思うのですが、感情って仕事においても難しいものなのだと考えさせられることが多いのでした。。