泰然とした態度
今日は朝から社内での議論。揉め事の内容はここで書いても良くわからなくなるので書きませんが、お金も絡むそれなりに大きな問題です。
このところ仕事がとても忙しく、リーダーもメンバーも皆ピリピリしつつ、精神的にも肉体的にも疲れた状態が続いていて、こんな時にはちょっとしたことをきっかけに言い争いになりやすいものです。
とくに、関係者がそれぞれの現場や出張先などに散らばった状態で問題に関するやりとりをしていると、どうしても意思疎通が不足しがちで、後で大きな問題になりやすいものです。
今朝も関係者が集まってミーティングを始めた直後から激しい調子で言い合いとなり、喧嘩状態となりました。
私は直接その仕事の指揮管理をしていたのではないので、客観的に見て収める方向に持って行くしかないのですが、冷静に考えれば、それぞれが真剣に仕事をしてきたからこそ、自分の行動を非難されたり、理解してもらえなかったりすると頭にくるものなのです。サボっていたからこうなったのではないのです。
こういう場合は、「喧嘩をしたくて集まっているのではなく、共通意識を持ちたいから集まっている」ということをあらためて明確にし、「それぞれの思いを出すのは大切だが、声を荒げて言い争うのは何も生まない」ということを冷静に伝えると、まずは場が落ち着くものです。
その上で、各自が状況報告や思いを出し、それを整理しながら一つずつ理解し合っていくと、結論に向けた方向性が見えてきます。同じ会社の仲間なのですから、わざわざ仕事を悪くする方向に動いているのではなく、単にちょっとした思い違いや、情報不足があっただけという場合がほとんどなのではないかと思っています。
2時間近くミーティングをした結果、再びお互いに理解し合い、「この件はこういう方向で」「これからはこうしよう」というまとまりが出てきました。
最後にあらためて、「思い違いの原因は、顔を合わせてのコミュニケーションが足りないことが原因」と話し、「忙しい時でも、会って話をしなければならないこともある」と、意思疎通の大切さを伝えました。
「泰然としている小俣社長のおかげで救われた」と後でお礼の言葉をもらったのですが、私は今回の件の直接の当事者ではなかったのと、もともと争うことには興味がない性格です。
前にもブログで書きましたが、カッとなってぶち切れることが、なにか前向きな結果に繋がることは、私は過去経験したことがありません。まず間違いなく誰かを傷つけたり、場を壊したりすることになります。わざと壊したいときには良いかもしれませんが、そんな場面はそれほど多いものではありません。ほとんどの場合は理解し合ってまとまる方が良いのです。
一生懸命取り組んでいる人ほど切れやすい気もしますが、それでも、切れたことによって、それまでの一生懸命が一瞬で水の泡になることもあるのです。実にもったいないことだと思います。
もっとも、私の場合は意識して「泰然とした態度」になっているのか、単に頭の回転が遅いから、大抵切れるタイミングを逸するだけなのか、自分でもよくわかっていませんが・・・。いずれにしても、自分でぶちこわすことはまずないことは良いことだと思うようにしています。