BOSEのQC20iに感動!
先日バンコク出張に行く際に、成田空港の免税店で購入したBOSEのノイズキャンセリングイヤホン(BOSEではあくまでもヘッドホン)のQuietComfort20i(QC20i)をしばらく使ってみたので、感想を。
今のところ使い勝手での不満は、やっぱりこのバッテリー部分が邪魔なのと、その先のiPhoneにつなぐケーブルの長さが中途半端なことでしょうか。耳への装着感は予想外に良く、耳に突っ込むタイプよりも快適で、しかもズレにくい感じです。
マイクとスイッチ部分は、個人的にiPhoneであまり通話をしないですし(そもそも電話は嫌い)、やや重たいのでなくても良い気がしますが、必要な人の方が多いのでしょう。横の銀色のボタンを押すと、ノイズキャンセリングを弱めて周囲の音も聞き取りやすくするAwareモードのON/OFFができますが、Awareモードにすると「こんなにうるさかったのか!」とビックリするくらい変わります。
一番邪魔な部分です。バッテリーは2時間の充電で16時間持つようです。micro USBで充電できます。
付属品は意外と少なく、本体・ポーチとこれだけです。結構高いので、飛行機用アダプターくらい付けてくれても良い気がします。。
だいぶ前に、QuietComfort2(すでに後継モデルのQuietComfort15になってしまった)は買って持っているのですが、さすがに嵩張るので普段持ち歩く気にはなれず、音質もメインで使っているULTRAZONEのPro900に比べると物足りない感じで、結局ほとんど使ってませんでした。
ノイズキャンセリングの効果はQC2で十分理解していて、QC20iが出ると知ったときには興味を持ったのですが、防音性能の低いインイヤータイプでは大した効果は出ないだろうと思っていました。
が・・・どう比べても、QC20iの方がノイズキャンセリング効果は強力だと思います。それだけ技術が進歩したということでしょうか。成田空港の免税店で視聴した瞬間におったまげました!で、その場で買ってしまったというわけです。
QC20iは電源OFFでも音楽を聴くことができます。QC2はできません。ところが、QC20iは実は音質補正も電源を使ってやっていて、OFFだと音質がしょぼい感じになります。イヤホン自体の能力は大したことないというか、あるいは、もともとイコライジングを前提に設計してあるのかはわかりませんが、電源ONでの音質はかなり良いと思います。私がメインで使っていたUltimateEarsの10proと比べても、悪くはないと思います。イコライジングで補正するなどインチキと思うかもしれませんが、そもそもノイズキャンセリング信号の合成もするので、一緒にやってしまうのは理にかなっている感じでもあります。
一応、あらためてPro900、QC2、10pro、QC20iを聞き比べてみましたが、Pro900は格が違う音で、QC2は甘い音、10proはハイ上がりの切れの良い音、そしてQC20iは・・・意外とPro900の次くらいに楽しめる音かもしれません。電源OFFでは全く駄目ですが、ONなら上手くイコライジングが効き、ハイもローもいい感じです。ゆとりは断然Pro900ですが、なかなか爽快でいい感じの音です。
念のため、ヘッドホンアンプも使って比べてみました。アンプを使うと、Pro900は切れも深みもたまらない音色に、10proも断然良くなりますが、QC2、QC20iは、そもそもアンプを内蔵しているようなものなので、それほど変わりません。そういう意味では、ヘッドホンアンプも持ち歩くことを考えればQC20iのバッテリー部分の邪魔さは我慢できるかもしれません。
個人的には、QC20iはポップスも良いですし、クラシックも十分いけると思います。まあ、音の好みは人それぞれですので、あてにしないでください。。
ノイズキャンセリングの効果は大きく、飛行機の中ではエンジンの轟音がほぼ気にならなくなりますし、電車の中でも快適です。一応、人の声の帯域は残すようになっているので、完全に雑音が消えるわけではありませんが、十分快適です。他にも、夜寝るときに使うと、枕とか布団のこすれる音とかも聞こえなくなります。
あまりにも快適で、電車で寝過ごしてしまう心配がかなりありますが、雑音が減ると音楽のボリュームをむやみに上げずにすむので、耳にも良いはずです。
3万円くらいと少々高いのですが、高級イヤホンはいくらでももっと高いものもあります。電気的に補正するのが、ピュアオーディオ的には抵抗感もあるかもしれませんが、私はそんなストイックさより快適さ、ですね!