プラスの方に人生を転がせるかどうかはちょっとした差
我が家の息子は現在中学1年生で、
・忘れ物が多い
・やるべきことをやっていない
・隠れてダメといわれていることをやる
などの問題を抱えています。妻からもしょっちゅう叱られていますし、中学の先生からも指摘されています。
・・・実は私の子供の頃そっくりなのです。
私も中学の頃は忘れ物をして、先生からビンタされたり、正座させられたりするのはほぼ毎日。布団を被ってその中でプラモデル作りをこっそりやっていたり、ダメといわれていることもやり続けたりしていました。が、一つだけ違ったのは「やるべきことはやっていた」のです。
私は子供の頃から要領が良かったようで、勉強関連は宿題でもテストでも、大して時間をかけずに良い結果を出す方法を見つけるタイプでした。音楽や美術も良くできたので、まあ、ようするに今とは逆でスポーツ以外は大体良くできたのです。
すると、忘れ物をしたりちょっとした悪いことをしたりしても、「まあ、小俣なら仕方ない」と大目に見てくれることが多かったのです。
ということで、息子には、「私の子供の頃とほとんど同じだ。自分は駄目な人間だと思う必要はない。但し、やるべきことを先に片づけることだけ努力しろ。」と話しておきました。
忘れ物が多かったり、やりたいことを意地でもやり続けると言うことは、良い方向に考えれば、「物事に熱中できる」ということの裏返しなのです。自分が好きなことにとことんのめり込むから、他のことを忘れたり、約束を破ったりしてしまうのです。まあ、物事には限度というものがありますが、熱中することは悪いことではありません。実際、息子は他の友達に尊敬されるようなワザがいくつもあるのです。私以上に集中力があるかもしれません。
やるべきことをできていないという点で、私が子供の頃に比べて劣っているというのも違っていて、息子は私と違い、スポーツ万能ですし、誰からも好かれる性格の人気者です。人にはそれぞれ個性があり、親子なので似ている面も多いとはいえ、違う面もたくさんあります。
いずれにしても、「お前は駄目な人間だ」と言われ続けてしまうと、本当に駄目な人間になるものです。褒められるともっと褒められようとがんばり、プラスの方向に人生が回転していくものです。そのほんの小さな差に気がついて、プラスの方にちょっとした気を配るだけで人生は大きく変わるものだと私は思っています。
まあ、子育ては投げ出すことができない分、とても難しくて大変なことですが、子供を育てながら、自分自身も人生についていろいろと考えさせられることも多く、共に成長していきたいものです。