オルタナティブ・ブログ > プログラマー社長のブログ >

プログラミングでメシが食えるか!?

自分の土俵に引き込む

»

今日は午前中に来客があり、記者の方と2時間くらいお話しをした後、日本一美味しいといわれる豚カツを食べに行きました。

話の内容は「最近の様子はどうですか?」というあたりからいろいろと情報交換をしていた感じなのですが、当社は「ゴルフ練習場関連事業・IT関連事業・プリント基板関連事業ともに快調」という状態です。世の中、一時期ほどの苦しい状態ではないとしても、楽な状態ではない会社が多いというお話しでしたが、当社は、楽かどうかはともかく、仕事はありすぎて困るほどありますし、売上も荒利も好調です。

私の経営哲学(というほどのものでもありませんが)の一つとして、「お客さんから頼ってきてもらう」ということがあります。裏を返せば「自分たちから、何か仕事ありませんか?と仕事を探しに行ってはならない」という感じですが、この数年、これを名実共に実現するために様々な取り組みをしてきました。

背景には、受託仕事の弱体化があります。IT受託関連ではITバブルがはじけてから簡単に儲けられる仕事は少なくなり、オフショアとの戦いの結果、単価はどんどん下がり、しかも短納期という苦しみばかりの状態になりましたが、当社は、受託に関してはノウハウを持つ分野に特化することにより、他社ではそもそもできない、あるいはできても大変な工数がかかるものを、当社なら実現可能、というあたりを強みとしてきましたし、何より、自社製品の開発販売に注力することにより、受託頼みを減らし、得意分野をアピールすることで、「お客さんから相談が来るような」状態を作ってきました。

製品開発販売も、ゴルフ練習場関連製品、ネットワーク関連製品を中心に、独自性の強さと、実績の積み上げにより、製品自体の売上はもちろん、製品のアピール力による技術的相談も増やしてきました。

私が考える仕事の基本は、「きちんと自分たちの強みを情報発信して、お客さんから声をかけていただく」ということです。仕事は探しに行くとろくなことがありません。足下を見られて、安くて苦しい仕事しか出てこないのです。しかし、困っているお客さんから、「ここならできるか?」と相談が来るパターンに持ち込めれば、価格競争もありませんし、何より、お客さんが喜んでくれるのです。どこでもできる仕事はできて当たり前ですが、どこに相談しても断られるような仕事は、できただけでも大喜びなのです。

ブログを書くのも同じようなものです。

幅広い読者に読んで欲しいと思って書いたものなど、大抵は面白くないのです。むしろ、自分が好きで、自分が発信したい情報ほど、知りたい人にとってはたまらなく面白い記事になるのです。

仕事もブログも、「自分の土俵で勝負できるかどうか」がポイントなのだね、という感じでお話しが盛り上がった感じでした。

私がほぼ毎日ブログを書き続けているのは、「自分で書きたい内容を気負わずに書いているから」です。読む人全員が興味を持つ内容などそう簡単には書けません。そんなものを狙って書くより、自分が主体の内容を書いておけば、誰か内容にたまたま興味を持った人が読んでくれるものなのです。そして、そういう人が喜ぶ内容は、広く浅い内容ではなく、狭くても深い内容であることがほとんどです。つまり、万人受けする記事を狙うより、自分の土俵で書く方が、楽で、喜ぶ人も多い、というようなものなのです。

人は一人一人個性があります。だからこそ面白いのです。自分の面白みはどこなのかを自覚できている人は、うまくそれを活かして交流の輪を広げていくものです。逆に、「自分はこうだから」と殻に籠もるような感じですと、なかなか広がりませんし、自分が思うような結果にもつながらず、不完全燃焼というか、欲求不満になりやすいと私は感じています。

「自分の価値は何なのか?」に、早く気付くかどうか、さらに、気付いて受け入れ、活かせるかどうかが一つのポイントではないかな〜と思う今日この頃なのでした。

Comment(0)