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プログラミングでメシが食えるか!?

「ICT分野の標準化の調査」公募情報

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私としてはとても珍しい情報発信なのですが、「ICT分野の標準化の調査」という公募が先ほど公開されました。まずは公募の内容を紹介します。

「ICT分野の標準化の調査」公募のお知らせ


・市場はグローバル、でも海外進出となると心配事が・・。 そういうあなたに、ICTのスタン ダートがお役にたちませんか? これまで標準化に接するチャンスのなかった、中小企業や 研究機関・大学等の方から、公募により新しいアイディアを寄せていただき、標準化の役割 を考えることとなりました。

• 御社のユニークな視点から、直接動向を調査してみたいと思われる技術分野や標準化項 目とその理由や狙いを提案してください。海外の標準化の会合に直接参加していただき、 新しい視点で現状を確かめ、これまで気が付かなかった標準化の役割を広く発信していた だけます。

• 御社が着目している有望な技術分野そのものでも結構です。また、得意な開発手法にうまく 誘導できるようなプラットフォーム作りを仕掛けてやろう、東南アジアで直面した様々なハー ドルを標準化を通して解決してやろうといった、市場開拓や環境整備にかかわるような提案 も大歓迎です。これまでなかった標準化の役割をクリエイトしませんか?

• 150万円までの調査費が支給されます。会合参加の調整や標準化経験者による英語での ディスカッション支援もあります。ネットでしか調べられなかった標準化を直接体感していた だき、人脈つくりや最新トレンド把握の参考にしていただくとともに、国内ICT業界の新たな 仕掛けづくりに是非お知恵をお貸しください。

    提案締切: 2012年11月12日

    活動期間: 2012年11月下旬から2013年2月中旬までの3か月間(採択3件程度)

• ※本件は、総務省からの委託により、一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)とNTTアド バンステクノロジ株式会社(NTT-AT)が実施するものです。調査結果は、将来、総務省資料 等で公開される可能性があります。

なぜ私がこのような情報を書いているかというと、このプロジェクトの、公募審査や報告の審議を行う作業部会の委員の依頼を受けたからなのでした。私自身はこの内容を伺った際に、「中小企業が標準化?中小企業は差別化したいのに標準化などありえないのでは?」と短絡的に考えて、まさに担当の方にそのようなお話しをしたのですが、先日最初の会合に参加して、それぞれの立場の方々からのお話を伺っているうちに、「自発的な標準化だけでなく、混沌とした状態がやりにくいから標準化したい」ということなら中小企業でもあるな、という感想に変わってきたのでした。

そもそも、独自思考で自分勝手な私がなぜこういう硬いプロジェクトに首を突っ込んだかということもありますが、普段と違う方向性こそ新鮮な刺激を受けられるだろうということと、単純にお声がけくださった方がとても良い方で、ご一緒してみたいと感じたからです。標準化とか国主導のプロジェクトはなかなか中小企業にとって「知りにくく」「参加しにくく」「敷居が高そう」という感じですが、逆に国としては、数が多くアイディアも未知数の中小企業も取り込みたい、というところなのでしょう。公募の文章もあまりにも中小企業には馴染みにくい記述でしたので、すこし柔らかく直していただいたりしてみました。

個人的には、かつて数年間、WIDEプロジェクトに参加していた際にも、アカデミック系と中小企業の志向の違いの大きさに戸惑ったりしたものでした。結局は、それぞれのセグメント毎に集まると話しは合うのですが、それは単に仲良しクラブになるだけという可能性も高いのですよね。

ということで、とりあえず、このプロジェクトに中小企業の立場から関わってみています。どんな展開になるか、とても楽しみです!

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