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プログラミングでメシが食えるか!?

楽しいプログラミングとつまらないプログラミング

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お盆休み期間のおかげで、電話やメールのやりとりも少なく、こういうときは会社にいてもプログラミングの仕事が捗ります。この時期はこうなると予想していたので、いわゆる「つまらないプログラミング」の仕事をやろうと考えていました。「楽しいプログラミング」は忙しくても眠くてもできるのですが、「つまらないプログラミング」は気合いが入りにくいので、普段はなかなか手をつけられないのです。

楽しくてもつまらなくても仕事は仕事ですし、若い頃はむしろ「つまらないプログラミング」の仕事ばかりをしていた気がします。まあ、あの頃は今と比べれば時間の余裕はありましたからねぇ・・・。

さて、「楽しいプログラミング」と「つまらないプログラミング」は何が違うのでしょう?

プログラマーによって得意分野は全く違いますから、好みも全く違うものですが、私は結構はっきりしています。「できると分かっているプログラミング」は「つまらない」のです。

一番分かりやすいのは「仕様書通りに作れば良いプログラムを作ること」です。多少の試行錯誤はあるものですが、基本的には「こなし仕事」で、極論すれば、誰が作ってもそれなりのものができあがるものです。これは私にとっては全く楽しくありません。さすがに20才の頃からアルバイトでプログラミングを始めましたから、26年近くもプログラミングでメシを食っていると、同じようなプログラミングは飽きます。


この本を書いてからも5年くらい経つので、だいぶ変わりました・・・

「楽しいプログラミング」は、「できるかどうか分からないもの」です。これはワクワクします。処理を実現できるかどうか、性能は出せるか、リソース消費を抑えられるか、短期間で目処がつけられるか、など、解決しなければならない課題があるプログラミングは楽しいのです。「作ったことがないプログラム」を作るのも楽しいのですが、作るために調べる作業はあまり好きではないため、新しい環境・言語などにはあまり興味がなく、作ること自体を楽しみたいタイプです。

意外と凝り性なので、改良を続けるのも好きです。ProDHCPはユーザーも多いこともあり、一年中改良をし続けているようなものですが、とても楽しいのです。

プログラマーを続けるうちに仕事上の立場も上がり、時間の制約も増えて来ると同時に、自分の考えや技術を提案できる機会も増えたことが、プログラミングの好みに大きな影響を与えていることは間違いありません。やらされ仕事ではなく、自分から自慢したいような仕事を選びたくなってきたわけです。

とはいえ、楽しくない仕事でも、様々な経緯から自分でやらざるを得ないものもまだまだあり、ある意味私にとって最大のストレスの原因でもあります。。本当はもっと先に向けてやりたいこと、やらねばならないことがたくさん見えているのですが、なかなかそちらに時間と気力を集中できないジレンマです。

そんなことを考えながら、地道にプログラミング仕事をこなしているお盆休みシーズンなのでした・・・。

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