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プログラミングでメシが食えるか!?

働く理由:「すごい!」と褒められたいから

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「人はなぜ働くのか」というお題なのですが、優等生的な回答では面白くないので、私の本音で書いてみます。あくまでも「私の場合」です。。

仕事に限らず、私自身の行動の基本は、おそらく「すごい!」と褒められたい、ということなのだと思っています。人はそもそも褒められたい生き物だ、ということもありますが、私はむしろそれしかないんじゃないか、と思うくらいです。

せっかく時間を使うなら、自分がうれしいこと・楽しいことに使いたいものです。私の場合、何をしているときが楽しいのかというと、「自己満足しているとき」「誰かに褒められているとき」だと思います。仕事といえども、単にお金がもらえれば良いというものではなく、やっぱり「自分で満足」「褒められる=相手も満足」という状態になりたいのです。

どうすれば「自己満足」「褒められる」状態になれるかというと、仕事を選ぶことがポイントだと思います。私なりに分析してみると・・・

「自己満足するため」
・自分がこだわりたい分野
・他の人にも難しい内容
・すぐに解決できないようなテーマ
・長続きする分野

「褒められるため」
・需要があるテーマ
・それほどお金をつぎ込まなくても解決できる方法
・良いか悪いかがわかりやすいこと
・継続的に改善していけるようなもの

こんな仕事が向いていると考えています。

たとえば、このところ良くブログに登場する、高性能DHCPサーバ「ProDHCP」は、2005年に最初のバージョンを作ってから、いまだに改良を続けているプログラムですが、まさに上のポイントが当てはまるものです。

「自己満足するため」
・自分がこだわりたい分野:ネットワークプログラミングは大好き
・他の人にも難しい内容:フルスクラッチで作られたものはほとんど存在しない
・すぐに解決できないようなテーマ:性能の問題は永遠のテーマ
・長続きする分野:IPv6に完全移行するまで、まだまだ需要はある

「褒められるため」
・需要があるテーマ:高性能で安定したDHCPサーバの需要は高い
・それほどお金をつぎ込まなくても解決できる方法:ソフトウエアのみで対応できる
・良いか悪いかがわかりやすいこと:性能を測定すればすぐに差がわかる
・継続的に改善していけるようなもの:どんどん性能・規模への要求が高くなっていく

さて、「自己満足」できて、「褒められる」ような仕事は、他にもメリットがたくさんあります。

・責められにくい
どこに依頼してもできるような仕事ですと、ちょっとしたミスも責められますが、そもそもできる会社・人がほとんど存在しないような仕事であれば、何とかしてもらうしかないということもありますし、無理難題を頑張ってもらっているということもあり、冷たい叱責は受けにくい場合が多いです。

・叩かれない
他ではできないような仕事なので、値切られたりすることは相対的に少なくなります。

・レベルを理解してもらいやすい
言葉で説明するより、成果物を見せられるのですぐに理解してもらえます。

・頼りにされる
他には相談できないような分野なので、当然頼りにされます。

・相談が相手からくる
「何か仕事ありませんか?」と探さなくても、情報発信を心がければ仕事が集まります。

・広がる
「これができるくらいなら、こういうこともお願いしたい」と、仕事がどんどん広がります。

要するに、「褒められたい」と思って仕事をしていると、良い方向にも向かうわけですね。一言で言えば「得意分野を持つ強さ」です。

「得意分野を持て」ということだけを1冊の本にしたような著書です。。

ということで、私は胸をはって「褒められたいと思って仕事をしている」と言えるわけです!

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