一人になったときに何ができるかを考えておく
昨晩は、以前、ある工場のシステムリプレースで、お客さん側(工場側)の立場だった方と飲みました。そのリプレース作業はとても辛い現場で、私も3日間貫徹や、一夏で飛行機20往復くらいとか、今思い出せばなつかしい思い出ですが、当時は大変でした。当然お客さん側のその方も大変苦労をされて、でも、そういう苦労を共にした仲間ということで、今でも仲良くお付き合いさせていただいています。
その方はその後、体をこわして、工場を退職しました。しばらく療養して元気になり、今は別の仕事を始めています。私より10歳くらい上の方ですが、昨晩お会いすると、まずはノートを広げて、「小俣さんに相談したいリスト」という感じに書かれたページを見ながら、次々とビジネスのアイディアをどう実現できるかというようなあたりで、私の方が詳しいような(IT関連とか)質問をしてきます。
「昔の仲間といろいろな仕事を展開しているんだよ。」とさらりと言うその表情は、むしろ工場の現場でお会いしていた頃よりお若く見えるくらいです。
大きな組織に属していると、閉じた世界で凝り固まり、保身的な動きに走る人も多いと言います。そういう世界から、あるタイミングで突然放り出された時に、つまり、会社という後ろ盾が無くなったときに、自分は何ができるのか、ということを考えてみるのはとても大事なことだと思います。
私はたまたまずっと小さな組織にしかいなかったので、もともと何でも自分でやるしか無く、知り合った方とは長くお付き合いできるようにと心がけてきましたし、自分ならではのものもいくつか作ってきたつもりですので、一人になってもまた何か仲間たちとできるという気持ちはありますが、大きな組織にいてもそういうことができるその方の様子を見ていると、人間やっぱり好奇心・チャレンジする気持ち・仲間を大事にする気持ちがとても大事だな、とあらためて感じました。
私もその方にとって、もちろん私にとっても、大事な仲間の一人になれるよう、よいお付き合いを続けたいものです。