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書評:なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか?~儲かる会社は知っている!

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久しぶりの書評です。本を読んでいなかったわけではないのですが、読んだものを全て書いているわけでもないもので。。

「なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか?~儲かる会社は知っている!」
岩崎聖侍著

M1

この本は、なんと!著者の岩崎さんから送っていただきました。とはいえ、岩崎さんとは面識もないのですが、ある日突然届きました。メモが同封されており、「普段、勉強させていただいているブログを運営している方に献本させていただいています。」と書かれていました。ビックリです。読み終えた感想としては、このブログなど役に立つところもないくらい、よく勉強され、考えている方だなぁ、と思いました。おそらく私よりも若い方だと思いますが。。

岩崎さんはストーリー戦略の専門家だそうで、私なりに言うと、「ストーリー性をマーケティングに応用する」という戦略だと思うのですが、そういう内容が本書ではとてもわかりやすく、読みやすく書いてあります。

いつも通り、私が要約するよりも、本を読んだ方が良いと思いますので、内容の紹介はしませんが、読んでみると意外と気づきを得られる人が多いのではないかなぁ、と思いました。とくに小さい会社でがんばっている人にはヒントがたくさんあると思います。

半分(1/3くらい?)は、自分でもそう考えていたよ、と思う人もいると思いますが、私はそれも本の大事な役目だと思っています。自分一人でそうだ思っているよりは、本にも同じようなことが書かれていれば自信が出ますし、周りの人に話をするときにも、本にも書いてあるよ、と強く押すことができます。「知っていることばかり書いてあって価値などない」という人は、大抵自分の心の中だけで留まっている人で、悩んだり、周りにも伝えたいと思っている人にとっては、知っていることが書かれている本はたくさんあればあるほど力になるとも言えます。

私はそう感じたので、早速Amazonで3冊注文しました。社内で回し読みしようと思います。とくにメンバーに強調したいのは、「格好悪いところこそ、ストーリーがある」というあたりでしょうか。私はブログでも格好悪いことをたくさん書いてますが、それが意外と初対面で会う相手に、親近感を持っていただけたり、あるいは雑談のネタになったり、応援していただけたりと、プラスになっていると感じています。私のように大して語るものがない人が、体裁ばかり整えたブログを書いていても、全然面白くないでしょう。同じように、大した規模・実績でもない会社が、有名企業と同じように畏まった宣伝をしていても注目されるはずはなく、逆に苦労話や裏話を楽しく暴露する方が共感してもらえたりすることも多いと考えています。

前にも書きましたが、私が入社した頃、CADシステムの開発販売を担当していて、実際は私ともう後輩の二人でほぼ全部を開発していたのに、20人体制で開発していると言わされていました。二人で作るようなシステム規模ではないので、しっかりした体制でやっていると言わないと売れない、と言われていました。まあ、当時はそうだったかも知れませんが、今なら、凄腕の(?)二人が四面楚歌の環境で、情熱を賭けて作り上げたシステム、とか言った方が注目してもらえるかも知れませんね。少なくとも、担当している本人としてはその方がうれしいし、やる気になるでしょう。

小さな会社で、無理して大きそうな威勢をはっているより、小さいけど本気なんだ、という姿勢を見せた方が共感してくれる人も、応援してくれる人も多いと思います。もちろん、それだけの本気度や魅力がなければ駄目でしょうけれど。

ということで、本書を読む前から、意外と自分はストーリー戦略をやっていたんだな!と背中を押してもらった本です!


岩崎さん、ありがとうございました!

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