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プログラミングでメシが食えるか!?

富士ゼロックス:DocuWorksを使ってみた

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富士ゼロックスさんからDocuWorksというドキュメント・ハンドリング・ソフトウエアを使わせていただく機会をいただきました。バージョンは7.0ですので、実はかなりの歴史があるソフトウエアで、バージョン1.0は1996年12月にリリースされたそうです。Windows95の時代でしょう。

さて、ドキュメント・ハンドリング・ソフトウエアとはいったい何かというのは、私の専門分野ではないので製品紹介をごらんいただくこととして、私が実際に使ってみて、便利だと思った機能などをご紹介してみましょう。

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DocuWorks Deskを起動した状態です。すでにいくつかのドキュメントが並んでいますが、私が日頃管理が面倒だと思っていた、会社案内や製品カタログを取り込んでみました。取り込みは簡単で、ドラッグ&ドロップすれば自動変換してくれます。Deskですので、まさにドキュメントを机の上に並べて置いている感じです。

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縮小表示くらい、今時ファイルエクスプローラーでもできるじゃないか、と思いますが、DocuWorks Deskははるかに高機能です。たとえば・・・

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一つ前と違いがわかりますでしょうか?左から1つ目と4つ目の文章の表示ページを変えています。Deskに並んでいる状態のままでページをめくることができます。他にも複数の文章を結合したり、様々な機能があります。

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さて、Deskで文章をダブルクリックするとViewerが起動します。実はViewerという名前はもったえないくらい、多機能なアプリです。自由自在に絵や文字を上書きすることができます。特に付箋紙は便利で、

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こんな感じに他のページを表示していても、ちゃんと飛び出しているので、付箋紙をクリックしてすぐに目的ページを見ることができます。

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別名で保存してDeskに戻ってみると、2列目のドキュメントにちゃんと付箋紙や書き込みが見えています。残念ながらDeskでは付箋紙はベースの大きさ以上には飛び出て表示されません。

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Viewerで編集したデータは、印刷してもそのまま出力されます。ここではPDF出力してみました。付箋紙は用紙の大きさで切れてしまいますが、書き込みなども出力されています。PDFといえば、DocuWorksは定価15,200円のソフトなのですが、PDFのエンジンもAdobe純正のものが付属しています。さらにOCRも優秀なものがついていて、実はそれだけでも結構お買い得です。

様々な編集ソフトで作成したドキュメントを1つのドキュメントとしてまとめて管理したりすることもできますし、ここまでご紹介したように本当に机で紙を使ってやっているような感覚で便利に使えます。

DocuWorksデータは専用フォーマットなので、DocuWorksをインストールしていないPCでは扱えないのですが、Viewerのライト版はフリーで提供されています。ViewerLightはうれしいことにMacOSX版もあるのです!

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フォントの違いなどからか、少々荒い感じの表示になってしまいますが、付箋紙など追加データもきちんと出ています。

さらに、公開されているSDKを使えば、APIを使ってDocuWorks文章からテキストデータやイメージデータを抜き出したりするなど、機能拡張も作り込め、サードパーティから名刺管理ソフトなども出ているようです。

個人的には、ご紹介したようにカタログなどの管理に使うだけでも便利で気に入って、実際使っていますが、普段私が使っているのはWindowsPCではなく、MacBookなのでViewerLightしか使えません。MacOSX版はやはりターゲットユーザが少ないらしく、予定もないようです。Mac版があれば間違いなく常用したいソフトなのですが、残念。

インストールからこのくらいの操作までであれば(もう少しいろいろやってみましたが)マニュアルは一度も読まずにできる、わかりやすい操作性も良い感じです。

富士ゼロックスさんといえば、コピー機や複合機メーカーで、DocuWorksをユーザが使うようになるとペーパーレス化が進み、コピー機や複合機が売れなくなるのでは?と心配するところですが、会社の方針として、未来志向があるそうで、今にこだわらず、環境問題や作業効率に貢献する方向も目指すということだそうです。

こんな記事もあります。
点検:ストレスなきデジタル情報整理術――紙とデジタルの調和

電子の世界で実現した紙の使い勝手――DocuWorks開発責任者に聞く

評価版も簡単にダウンロードして使えるようになっているみたいですし、値段も仕事で使うと考えれば安いものなので、Windowsユーザで気になる方は一度触ってみると良いでしょう。

久々に「使い心地の良いソフト」という感じです。是非Mac版も!

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