オルタナティブ・ブログ > プログラマー社長のブログ >

プログラミングでメシが食えるか!?

書評:「親子就活」

»

先日のブロガーミーティングで中村昭典さんの著書「親子就活」をいただきました。ご本人は不在で、サインをしてもらえなかったのが残念。。

B1

出張の移動中に読んでみました。私も中1と小3の子供がいますので、そのうち子供の就職の時期はやってきます。その前に入試が問題とも思ってますが。

中村さんは、我々が就職した頃と現在の違いを、社会事情を背景にわかりやすく紹介してくれています。

私が社会人になったのは平成元年で、やっぱり当時は学歴社会でしたし、同時にバイタリティ溢れる若者もたくさんいました。当時は卒業して「就職しない」という選択肢は基本的になかったと思います。完全な売り手市場で、同級生でも就職に困ったという話はほとんど聞きませんでした。中村さんが書かれているとおりでした。

今は若者が夢を持てない時代と言われています。社会事情の問題もありますが、そもそも恵まれて育ったため、欲がない、という面もあります。私も自社で採用の面接を行う度に、「将来の夢は?」と尋ねますが、最近は大抵「夢」と言うほどの答えが返ってきません。仕方ないので「家とか欲しくない?」「車は?」と聞いても、あまり興味ない感じです。もちろんそうでない若者もいますが、傾向としてはそんな感じです。

学校ではモンスターペアレントとまでいかないでも、何か問題があるとすぐに親が出てくるというのは間違いないようです。

そんな時代に、親としてどんなアドバイスをすれば良いのか、どういう対応をすべきなのかが書かれています。

会社としても、単に即戦力の中途を使い捨てのように使って良いのか、利益さえ出れば良いのか、というあたりは大きな問題でしょう。私はやっぱりせっかく巡り会って一緒に仕事を刷る仲間になれた人たちとは、長くお互いにとってプラスになるような関係を続けたいと思っています。

他人のことは客観的に見ることができるものですが、実際我が子が就活の時期になったら、あるいはこの先進路で悩む時期になった時、もうすでに上の子はそんな時期ですが、どういう話をしてあげることがプラスになるのかは、非常に難しいものです。自分が若い頃とは社会事情も違います。かといって放置するわけにもいきません。本書はそんな親たちに心強い参考書と言えるでしょう。

Comment(2)