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プログラミングでメシが食えるか!?

大木さんの「ソフトバンク流超即断の仕事術」を読んで

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先日のブロガーミーティングで大木さんから著書「ソフトバンク流超即断の仕事術」をいただきました。

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※すぐにサインも書いていただきました!

ソフトバンク流超即断の仕事術
大木豊成 著
ダイヤモンド社
ISBN978-4-478-00920-8

ソフトバンクでの、孫社長との仕事の進め方を中心に、プロジェクトの進め方・リーダーとしての身の振り方などを非常に読みやすく書かれています。

いつも通り私の書評では内容の要約はしませんが、個人的に心に残ったところを書いてみます。

「孫社長は我々社員の10歩先を走っていた」
夜遅くまで会議をして決めたことが、翌朝変わっていて「社長、昨夜はこうだったじゃないですか」と言いたくなることは良くあるものですが、経営者は社員の10歩先を歩いていて、さらに「経営者の情報量は圧倒的に多い」ものです、というような内容なのですが、これは私自身も若い頃に不満に思ったことでしたし、今、社長になって社員にそう思われているかな、と思っていることです。
経営者に情報が集まるのは当然で、外部の人が情報を提供する場合に、トップに提供した方が何らかのリターンがすぐに得られることが多く、トップ自らが危機感を感じながら情報を集めていることと合わせて、圧倒的に情報量が多いのです。
ここで、「経営者が情報を出さないのではなく、我々が情報を取りに行くべきなのだと思う。それを怠って、愚痴を言っていても始まらない。」と考えられる大木さんがすばらしいのですが、多くの人は「社長は気まぐれだ。会議で議論しても意味がない。ちっとも情報も出してくれないし・・・。」と思ってしまうものです。必要な情報は自ら取りに行く、と考えられると一つステージが上がるくらいの差が出るでしょう。

「おわりに」
大木さんの交友関係で、仲良くしている方々に共通しているのが、喫茶店でも、定食屋さんでも、必ず店員の方にお礼を言う人たちだということ、という話があります。客と店員というのは、たまたま仕事上の立場がそうなっているだけで、人間として客の方が偉いという考えは全くない、ということです。
要するに、フェアな考えが染みついているかどうか、というところなのですが、実際に客になると言葉遣いまで偉そうにになる人はよく見かけるものです。私はそう言うのは嫌いなので、あくまでも普通の言葉で話をしますが、確かにこういうところで人間性が見られているものです。主張すべきことを我慢するとか言うことではなく、上下関係というものではない、ということです。
あらためて考えると、私の下の子はまだ小学3年生ですが、買い物で自分で会計をするように言うと、レジでお金を払い、おつりとレシートを受け取るときにお辞儀をしています。彼はお客が偉いとかそういう考えは持っていませんから、単に「ありがとうございました」とお礼を言われたので、「こちらこそ」という感じでお辞儀をしているのだと思うのですが、それこそが本当の姿なのではないかということですね。
私もスーパーでレジの方に「どうも!」とか、言いますし、丁寧に対応してくれた店員さんに「ありがとう、助かりました」とか言います。自分が接客する際にも、言われた方がうれしいのは当然ですし、気持ちの良いお客さんにはさらに良い対応をしてあげたくなります。
結局、偉そうにしている人より、きちんと周りの人に感謝の気持ちを表している人の方が、周りから助けてもらえるわけで、仕事でも何でもうまくいくものなのです。それが上に対するごますりしかできないような人との差になるのです。

という感じで、全体としては、大木さんの著書の本質とは少し外れるかも知れませんが、個人的には実は「あとがき」が一番大木さんの気持ちが表れていて良いかな、と思いました。

私も普段から「スピードこそ命」とメンバーに言い続けていますが、この本を読んでその気持ちがますます高まりましたし、そういう過密状態の中でどう考えどう振る舞うかという面で、とても参考になりました。しかも根底には大木さんの人柄があふれ出ていて、押しつけではなく、こういう考え方もあるよ、という感じで、読んでいてとても気持ちが良いのです。

まあ、あまり褒める内容ばかりですと、裏がありそうなので、あえて希望を書くと、読み物風で楽しく先まで読み進められるのですが、後で結局何がポイントだっけ?というのが見つけにくい点でしょうか。でも、それはそれでポイント集みたいな感じで別の本でも良いかも知れませんね。

お薦めの本です!

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