本を読もう:『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』
『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』という本を読みました。石原明さんの本です。
私は一年中本を読みまくっているわけではないのですが、突然勉強モードに入るとひたすら本を読みまくる感じになります。先日一気にAmazonで5冊購入し、さらに2冊購入して積み上がっています。執筆中は基本的に本は読まないようにしてますが(影響を受けてしまうので)、とりあえず読んだ順番に簡単に紹介してみようと思ってます。
社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!
石原 明 著
サンマーク出版
ISBN978-4-7631-9635-4
帯に書いてある見出し
・現状維持を目指したら会社は潰れる
・経営とは投資によってより大きな収益を上げること
・営業マンは呼ばれるまで行ってはいけない
・マーケティングに投資できない社長は、社長であってもすでに経営者ではない
・中途市場に良い人材はいない
・新卒採用で社長が生き返る
・「システム投資」は最後にして最大、そして最難の投資
・日本の社長のITレベルは「ゼロ」
私が印象に残ったのは、
投資の順序
・販促→採用→教育→環境整備→システム
現代は、買い手が自分で情報を集めて買いに来る時代
・営業マンが下手に出て行くと逃げる
・必要な情報をすぐに見つけられる場所にきちんと開示しておくことがポイント
たまたま儲かったのではダメ、儲けるべくして儲けなければ
お金を出せば出すほど確度の高い広告が出せる
実験マーケティングをまずやる:小さいお金で反応を見る
→良さそうであればきちんとお金をかけて広告する
ビジネスとは、「自分で決めたとおりに儲けること」
というあたりです。読むと刺激を受けることができる本です。
========
今朝の責任者会議で、ある事業部のリーダーが、「この先どのように営業するつもりか?」という問いに対して苦しんでいました。その場しのぎの戦略を話しても、日頃から全然考えていないことはすぐに分かります。「自分たちのアピールポイントは何なのか」を分かっていなければ、カタログやホームページを作っても、テレセールスを行っても意味がありません。「自分たちはどうやって儲けようと思っているのか」が分かっていなければ、営業方針も何も出てこないのです。お客さんに振り回されるだけで、上記の本で書いてある「自分で決めたとおりに儲けること」ができないのです。
では、どうやったら「自分たちの強み」に確信が持てるのでしょうか。会社でひたすら頭を抱えて考えていても意味がありません。外に出て、世の中の様子を知り、競合の様子を知り、さらに、それでも足りない部分を読書などで補い、試してみることで、徐々に確信が持ててくるものです。上記の本はたったの1400円です。1400円で考え方のヒントや、勇気がわいてくるのです。セミナーに行くのも良い刺激になりますが、もう少しお金もかかりますし、時間も束縛されます。読書ほど手軽に情報・刺激を得られるものはありません。ネットで見ても良いじゃないか、という意見もあると思いますが、この手の情報はある程度のボリュームで系統的に読む方が効果的です。
悩んでいても自分が知らないことは何も生まれません。動いてみて、情報を集めてみて、その上で考えなければ意味がないのです。近くにいる人に相談することもできます。まずは自分から動き始めなければなりません。それと同時に、自分の事業は自分で何とかするしかないのです。やっている当人が一番詳しいのですから、当人が考えるのが一番です。黙っていては誰も何もしてくれません。
私の会社では書籍購入費は幅広く会社で負担するということにしています。専門分野ももちろんですし、ビジネス関連の内容など仕事に良い影響を与えてくれそうな内容は会社で負担します。その代わり、他のメンバーにも紹介して情報共有をすること、としています。ところが、実際に書籍購入で請求してくるのは、全社員で平均すると年に1冊いくかどうか、という状況ではないかと思っています。買えと言っても買わないのは、自分はやる気・考える気がありません、と言っているのと同じことです。
本に書いてあることを全て真に受ける必要はもちろんありません。向き不向きもありますし、筆者が全員すばらしい人とも限りません。良書に巡り会うためには、知り合いからの紹介が一番です。最近はブログなどで紹介されていることも多いのですが、読み手側をある程度知っていないと本当に正しい感想かどうかは分かりません。基本的にはいろいろ買ってみて、良いと思う本を参考にすればいいのです。なにしろ安いですから、外れてもたいした被害ではありません。
自分の仕事・生き方を変えられるのは自分自身だけです。誰か何とかしてくれるだろうという甘い考えは捨てて、自ら勉強し、動きましょう!