突然の転職チャンス(あるいはリスク)に備えよ
正社員の2割強は事前の転職活動なしに転職しているという、ちょっとハッとするデータを見かけました。
一般正社員の転職者が具体的に転職活動を始めてから辞めるまでの期間をみると、「転職活動なし」が26.8%、「1~3か月未満」が25.8%、「1か月未満」が20.8%となっており、比較的短期間が多くなっている。年齢階級別にみると、45歳以上の中高年層で「転職活動なし」の転職者割合が高くなっている。(表19)
「表19」は、下から1/4くらいのところにあります(長いページにはアンカー打っておいて欲しいなあ)。「転職活動なし」で転職する人は、大まかには40歳代前半までは25%くらいで横ばい。その後年齢と共に上がっていきます。
これは何を意味するのか。ここから先は推測するしかないのですが、「転職活動なし」、つまり準備期間ゼロで転職に踏み切る理由は、こんなところでしょうか。
1.突然解雇された(倒産を含む)
2.突然辞めたくなって辞めた
3.突然のヘッドハントに即断した
主流は1でしょうね。転職チャネルとして「出向・前の会社の斡旋」が年齢と共に上がっている(表17、21)ことが根拠になりそうです。2は、公私共に背負うものの多い、また分別盛りの40歳代後半から数字が上がっていることを考えると弱い気がします。3のようなケースも割合は小さいでしょう。
突然職を失ったらどうするか。「前の会社の紹介」を除くと、「ハローワークやコネや広告を利用して(表17)」「1~2ヶ月間という短期間で(表20)」次の職を見つけるというのが主流のようです。
年齢を問わず、正社員の2割程度は「転職活動なし」の転職をしている。その中には「突然の転職を強いられる」ケースも相当数ありそうです。明日は我が身、自身のカネ・コネ・スキルをチェックしよう。