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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

人を助ける仕事は、幸せだ。

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人を助ける仕事に就いている人は、仕事と生活の満足度が高い

アメリカで最も幸せなのは、他の人たちの生活を良くするために働いている人たちだ(大学での最近の研究結果より)。

Workers who spend their days improving the lives of others are among the most satisfied in the country, according to a recent study from University researchers.

― "Study finds happiness linked to rewarding careers" - Chicago Maroon

1998年から2006年にかけて、27,587人のアメリカ人に対して行われた対面インタビュー(!)の結果が
示すところによれば、仕事の満足度が高い人、および一般的な意味での幸せを感じている人の職業には、
ある傾向が見られたとのこと。

幸せと答えたのは、聖職者(clergy)や消防士(firefighters)、理学療法士(physical therapists)など。
不満足だったのは、単純労働に従事している人たち。

医者や弁護士は、「人を助ける」仕事で社会的地位も報酬も高い。
しかし、満足度は上記の「幸せな人々」より低い。
研究者は、訴訟リスクや過労などストレス要因が満足度を下げていると見ているようです。

自分の仕事は、誰をどのように助けているか

「ただ石を切っているのではない、みんなが集う大聖堂を建てているのだ」という石切職人の話や、
「ただ手紙を配達しているのではない、生活の潤いを届けているのだ」という郵便配達人の話があります。
仕事の満足度は志次第。そうはいっても単純労働は総じて満足度が低いのだなあという事実にハッと、
というかヤッパリという印象を持ちました。

我々は単純労働に多くの時間を費やしています。
「創造的な職業であっても、仕事の95%はクソみたいな作業だ」
("95 percent of any creative profession is shit work.")という有名な格言(?)もあります。

仕事の喜びをダイレクトに得られる瞬間が限られているとすると、
かなり意識して「仕事の意味」を考えておかないと
だんだんやる気が無くなってきてしまう気がします。

仕事はすべからく、「誰をどのように助ける」「誰の暮らしをどのように良くする」と定義できるはず。
起業するなら以下のような「意味のある」事業を選べという、Guy Kawasaki氏のスピーチを思い出しました。

  • Increase the quality of life (生活の質を上げる)
  • Right a wrong (誤りを正す)
  • Prevent the end of something good (良いものを終わらせない)

事業の意味(起業家向け) - *ListFreak

▼ネタ元
Study: Careers helping others are among the happiest - Motto Magazine

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