困難な選択に直面したときに取るべき、たった一つの態度。
- やると言ったことはやる (Doing what you say you're going to do)
- 自分の欲求は後回しにする (Putting other people's needs first)
- 勇敢に振る舞う (Behaving courageously)
- 公共の利益を重んじる (Ensuring the common good above all)
- 敬意・正直さ・信頼・公正さを決して失わない (Maintaining your focus on respect, honesty, trust, and fairness)
「誠実な人」の行動 - *ListFreak
"The Book of Hard Choices: How to Make the Right Decisions at Work and Keep Your Self-Respect" という本が面白い。仕事あるいは生活で困難な選択(Hard Choice)に直面した23人の、決断の事例集のような仕立てになっています。
どのような選択か。経営者が直面するような大きな選択や、多くの社会人が経験するようなジレンマまで色々あるのですが、後者の例を一つ挙げてみます。
経費でちょっとした贅沢をすることが慣例になっている部署に配属になりました。正直に申告したあなたの経費は安すぎるので、もうすこし贅沢をするように上司から示唆されました。あなただけが安い経費を申告してしまうと、経理部が経費の水増しに気づき、部全体が「迷惑する」というのです。
「我が社の社員が出張先でみすぼらしいレストランに入っているなんて、ブランドイメージを損ねるだろう?」
などと、それなりに説得力のある理由も添えられています。しかし、あなたの倫理基準に照らせば、それは正しいことではありません。
自分なら、どうするだろうか?
『「決定的瞬間」の思考法―キャリアとリーダーシップを磨くために』を読まれた方であれば、ピンと来るシチュエーションですよね。こういう問いには「正解」はなく、個人として頼るべき判断基準を磨いていくしかありません。
企業内個人・経営者の意思決定の研修を設計している最中でしたので、実によい本にめぐりあえました。
エントリのタイトル「困難な選択に直面したときに取るべき、たった一つの態度」とは何か。上記の本の見解は"integrity"(誠実さ)です。では誠実さとは何か。そのまとめが冒頭のリスト。