何をもって人生の富というのか(人生における13の富)
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何をもって人生の「富」というのか。
このディープなテーマを考えるきっかけは、アルビン・トフラー氏の『富の未来』を、ずっと読まずに来てしまったことではないか。そう思い当たってハッとしました。つまり、未読なので逆に「富の未来って何だろう…」という無意識の思考が促され……屁理屈かな。
実際のきっかけは、毎週書いているコラムのためだったと思います。それはともかく、考えてみると決めたので、まず、人生の富あるいは人生の資産を選ぶ基準を挙げました。
- これがある人生は豊かだ、と思えるもの
- 継続的な活動によって維持・増進を図る類のもの
- 個人資産を中心に。社会的な富と思うもの(自然環境など)は入れない
そして数を13と決め、挙げてみました。13と決めた理由、各項目の解説などはコラムに譲ります。
- 金融資産 ― 蓄積と交換が容易な富
- 健康 ― 豊かな人生の条件であり、同時に目的でもある
- 伴侶 ― 互いを、社会を、支える基盤
- 子(孫) ― 未来へのかけはし
- 志 ― 生涯を賭けた挑戦
- 見識 ― 自分の言葉を持つ
- 自由時間 ― 重要なことに時間を配分できる状態
- 友情 ― 損得を超えた信頼の絆
- 職業スキル ― 世の中に役立つ力
- 仕事のネットワーク ― 自分の価値を認めてくれる顧客・仲間
- 事業 ― 社会貢献の装置
- 思想 ― 後世に遺せる無形の富
- 姿勢 ― 死後、自分がどのように思い出されるか
人生における13の富 - *ListFreak
ここまでは、長い前置き。いまこれを書いているのは、「きっと,シンプルなもの」というblogを拝読し、今月似たようなテーマで書かれたblogがあることにハッとしたから。皆さんはきっと『富の未来』を読んで、「未来への提言スペシャル」 なんかも見て、その上で富について語る気になったに違いない。
金融資産以外は定量的に測りづらいものの、こうやって眺めてみると、リスクの高い現在のワーク(&ライフ)スタイルも悪くない、いや素晴らしいと思えます。自分がそう感じられるように富を定義しただけなのかも。無意識に。
※追記
三菱総合研究所 所報No.47(2006年11月15日発行)に関連するレポートあり。
・ 「豊かさ論」の変遷~豊かさ追求から幸せ追求への過渡期~
・ 新豊国論 ~幸せ・豊かさと科学技術に関する市民意識調査から~
・ 豊かな社会のために求められる新しい視点~リスクリテラシー~
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