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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ジェイソン・カラカニス氏からの元気の出るメッセージ

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 日経コンピュータ 2009/06/24号に人力検索のMahaloの創業者であるジェイソン・カラカニス氏の「米国ネット起業家からのメッセージ~悪いニュースが嫌いな皆さん良いニュースに目を向けよう」という記事が載っている。

 経済危機時代には悪いニュースばかりでネットベンチャーには死のスパイラルが始まっているが、こういう時代だからこそ良いニュースに目を向けようという氏の意見にはなるほどと思うものがいくつかある。彼の言うこの不況下の良いニュースとは以下の4つ。

金はないが時間がある
 不景気の時はひきこもる人が増えてオンラインで過ごす時間がトータルで増えるということ。前回のドットコムバブル崩壊の際には、時間が余った人がブログを書くことに流れた。今回もコンテンツやコミュニティ、コミュニケーション系サービスにとっては人が増えることはビジネスチャンスになるだろう。
 ※何人かの有名ブロガーの実名を挙げて「彼らは皆後退局面でスターになった」と紹介している

効果が測定できる広告のブーム

 広告投資がより厳しくなることは、結果として計測可能な広告ソリューションへの移行を即し、具体的にはCPA(成約あたり単価)、CPL(見込み顧客当たり単価)、CPC(クリックあたり単価)などの仕掛けを持つインターネット広告の将来性を高める。

競争相手がいない
 昔は1つのアイデアに10社がひしめき合うような状況だったが、今やキャピタリストの余裕はないのでそこまでの競争が起きない。競争が少ないということはシェアを取りやすいことを示し、アイデアが優秀であればより早く確実に成功できる可能性が高まる。

コスト・ゼロの企業
 TechCrunch50などをみていても、オフィスもサーバもソフトウェアライセンス購入にも広告宣伝にもお金を使わずに起業する人が増えてきている。創業者が時間だけを十分にかけて本当に良い製品を作れば、周りが勝手に飛びついてきて起業できる時代になった。

 如何だろうか。ちょっと楽観的過ぎるようにも思えるけどあながち間違ってはいないだろう。ジェイソン・カラカニス氏は過去に2度もネット業界の不況を乗り越えてきた経験から、今回も時期が来れば人々のマインドは反転するとして、その回復期にはいち早くリスクをとった人が大儲けをすると予言している。今は自分自身に十分に投資すべきときだとも。彼曰く「もし10点満点で8点のPHPプログラマだったら、10点満点の10点のプログラマになるよう努力する」時期だと言う。
 うんこの記事を読んで私もちょっと元気が出てきた。

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