6. 大人になったインターネット
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前回のブログで、「直近の1-2年の方が、それまでの数十年間に比べて『働き方』の変化が大きい」ということを書いた。
私がスピードの早いITベンチャー企業で働くようになったからだということもあるが、一番の要因はインターネットが”当たり前”になったからだと思う。
1990年代、インターネットが世界を変えると言われた。
Windows95も登場し、一部のマニア向けの物だったパソコンを一般的にすることで、
インターネットの活用を加速させた。
私が初めてパソコンを持ち、インターネットを使い始めたのも大学に入学した1995年。
当時通っていた慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)は、インターネット教育の先端と言われ、
レポート作成も紙が一般的だった時代にパソコンを利用していて、他の大学やキャンパスにいた友人からは驚かれた。
でも、それが便利だったかと言うと必ずしもそうではなかった。
情報を蓄積する手段としてフロッピーがあったが容量に限りがあり、
通信スピードも遅かった為、双方向のやりとりには不便もあった。
その後、日本では通信インフラが整備され、ソフトバンクの孫さんを始めとした改革者達のチャレンジにより通信価格も下がった。
企業や個人がインターネットを活用できる時代が到来。
そこにクラウドサービスやスマートフォンというデバイスなどのイノベーションが生まれ、インターネットがその真価を発揮する時代となった。
今は当たり前過ぎてインターネットの重要性について述べる人などいないが、
人類の歴史からみると、社会に登場してからわずか20年ほどで人々の生活をここまで変えたというのは、
改めて驚くべきことだと思う。
成人となり、日々の生活のみならず、働き方にも大きな影響を与えているインターネット。
この時代に生まれたからには、そのことに感謝しながら、イノベーションの創造に関わっていきたいと思う。
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