甲子園に出るために、部員は何人必要か。
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前橋育英高校の優勝で、夏の甲子園も幕を閉じました。
私も高校球児だったので、ついついニュースなどを見てしまいます。
さて、
高校野球中継の定番といえばアルプススタンドの大応援団。
ベンチに入れなかった部員たちがユニホーム姿でメガホン叩いて
必死に応援する姿を見ながら
「やっぱり強豪校って、部員多いなあ。」
と、ごく当たり前の感想を抱いてしまいます。
強豪校&名監督のブランドで、県内外から有望選手をたくさん集め、
競争意識を高めながら、切磋琢磨して力をつけていく。
そうして厳選されたメンバーで、地方大会を勝ち上がっていく。
ごくごく自然なことだと思います。
ここで、ちょっと調べてみたのですが、
高校野球(硬式)の部員数の全国平均=1校あたり41.3人
各学年14人ずついるイメージですね。
(そんな統計データがあることに驚きました。。)
ちなみに、優勝した前橋育英高校は54人。
今大会に出場した高校のうち、
最も部員数が多かったのは、聖光学院(福島)の162人。
最も部員数が少なかったのは、帯広大谷(北北海道)の33人。
出場49校のうち、平均の41.3人より少なかったのは、たった3校です。
(こんなランキングを作っている方もいらっしゃるんですね。。)
「やっぱり強豪校って、部員多いなあ。」
を、あらためて数字で確認しつつ、心のどこかで
「でも、少ないほうが、練習効率いいはずだよなあ。」
いう思いが拭えなかったりします。
古くは、やまびこ打線で有名な池田高校は11人でした。
強豪智弁和歌山は、毎年10人だけしか入部しないと聞いたこともあります。
少ない部員数なら、常に当事者意識を持って、練習試合に出まくって、
より多くのノックを受け、バッティング練習をすることができるはず。
少ない人数の方が、より強くなる可能性が高いはず。
もちろん、そもそもの素質や競争相手の存在、指導者や環境などなど
部員数の大小だけが、チームの強さを決める要因ではないですが、
人数が少ないからこその成長可能性はあると思っています。
とびっきりの9人だけで全国制覇するチームがあってもいい。
いつかそういうチームに出てきてほしいと願っています。
「甲子園に出るために、部員は何人必要か?」
「9人に決まってるじゃないですか。」
そんなことを言ってのけてほしいですね。
<おまけ>
ビジネスでも同じようなことを思うことが結構あって、
「強い会社は、人数が多い」かというと、必ずしもそうではないと思っています。
「人数が少ないけれど、強い会社」も、たくさん知っています。
ビジネスの世界では、たった1人でも"試合"に出ることができます。
人数うんぬんというのは、手段であり、また、結果でしかないので
人数が多いから、少ないからどうこうという先入観に囚われることなく
"試合に勝つ"という目標を、どう達成するか。
そこでどう知恵を絞るかだよなあ、と思う今日このごろです。
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