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カメラかペンか。スマフォでの手書きメモデジタル化が進みそうですね。

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今月はキングジムとペンテルが手書きメモのデジタル化を可能とするアイテム+スマフォアプリがリリースされます。

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キングジム SHOT NOTE(ショットノート)は、明後日2月3日から専用のメモ帳が販売開始され、2月7日からApp StoreにてiPhone用のアプリ『SHOT NOTE App』がダウンロード開始となります。

昨日、ガジェット好きで有名な(好きが高じてiPad本を来月に出版するほど)秀和特許事務所 所長代理 弁理士(慶應義塾大学 特別研究教授)の松倉先生をお邪魔した際に、この話題となりました。
弁理士先生ですから、単にガジェット好きなのではなく、本業での特許出願の際にその得意な分野を活かしてより強い特許を書けるのだろうと思いますが、昨日は、そんな本業で関わったSHOT NOTEの話をなど、関連ガジェットネタで盛り上がり、発売前ながらSHOT NOTEの使い方を実演して頂きました。

Kingjim_shot_note02

表紙はマットな感じで利用イメージもプリントされています。

Kingjim_shot_note03

表紙を開くと一見フツーのノートですが、4隅にポインターがついており、右上だけ形状も事なります。専用のSHOP NOTE Appでカメラ撮影した際に、台形に取れてしまっても、このポインターがあるのできれいに補正をしてくれるようです。 QRコードなどの二次元コードと類似した仕組みですね。

上部には、『No.』と『DATE』記入エリアがあり、デジタル時計のような数字を記入するガイドラインを利用することで、OCRでの読み取り精度が高まるものと思われます。

Kingjim_shot_note04 

表紙裏面には使用方法の詳細が書かれています。

※SHOT NOTE Appの詳しい説明はWebを参照
 Kingjim_shot_note_app01
 http://www.kingjim.co.jp/sp/shotnote/manual.html

現状はiPhoneアプリだけなので、私のみならず多くのAndroidユーザは対応版のリリースを待ち望むということになるかと思います。

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次に、関連して、手書きメモのデジタル化ということでは、数年前から日本に進出しているイスラエルのデジタル化ツール『MVPen』があります。

◆2008/06/02 イスラエルからやってきた:
 未来型デジタルペン「MVPen」を試す(ITmedia +D)
 普通の紙にボールペンで書いたものがリアルタイムにデータ化される。イスラエルからやってきた“未来型デジタルペン”こと「MVPen」を試してみた。
 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0806/02/news098.html

確認はしていないのですが、ペンテル『airpenPocket』は、恐らくこのMVPenのOEM and/or ライセンス and/or カスタマイズしての販売かと思いますが、研究熱心な松倉先生ということで、MVpenが登場しました。

Mvpen_en301i00

MVpenを実演してくれる松倉先生。 ユニットとペンにある赤外線と超音波による3点測量+補正で記録しているようです。
※詳しくはairpenのサイトを参照してください。→ http://www.airpen.jp/dousa/index.html

Mvpen_en301i01 Mvpen_en301i02

左からMVpenのレシーバ部、MVPenのペン(ややこしい)、上はiPhone。

右はMVPenのペンに寄った写真です。

Mvpen_en301i03

拡大して観ていただけると、再現性というかしっかりとキャプチャできていることが確認できます。このバージョンでは、iPhoneへの伝送に記録されたすべての画像を送ろうとするので、一度取り込んだデータは削除しないと通信時間がやたらと掛ることになります。 100枚記録できても、100枚のデータ転送は待っていられないだろうなぁという感じのスピードでした。

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このMVPenがペンテルバージョンとなって出るとどうなるのか、ということが大きな焦点となりますが(すでにairpenシリーズとしてリリースされていますが)、通信機器=技適マークを取得するなど、コストもぼちぼちかかっているはずですが、このMVPenや現在のairpenシリーズでは、スマフォへの伝送にUSBケーブル接続が必要でしたが、ペンテル版のairpenPocketではケーブルレス=Bluetoothで伝送がOKとなったといことで◎ですね。

さらに、3月にはAndroid対応ということで、Androidユーザにとってはありがたいところですね。

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この2社(MVPenを含めると3社)を比べて、自分ならどれが良いか?と考えてみると、レシーバやペン自体が限定されてしまうより、キングジムのノートの方がお手軽でさっと使えるのではないかなぁと、松倉先生のデモを見て思いました。

MVPenがケーブル接続でしたが、Bluetoothのワイヤレスならばそこに面倒は無いわけですが、日頃からミーティングのホワイトボードをケータイで写真に記録するような習慣の延長で使えるということは大きな魅力ですね。

そしてもう1点が価格です。

Android版のSHOT NOTE Appがリリースされれば、すぐに使いたくなる金額かなぁと。(欲を言えば、アプリでNo・Date以外のOCRに対応してほしいですね。)

但し、筆記具として使用するのは、大好きな『ぺんてるの水性サインペン』だと思うんですけどね。 (2009/12/03 企画書作りはデジタル派?アナログ派?・・・私は、安いレポートパッドと安い「ぺんてる」のサインペンです。

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今後のメモデジタル化がどのように進化して、スマフォを有効活用できるかという点、とても楽しみです。

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