分かりやすく書く切り口を見つけるための付箋紙ワーク習慣化のススメ
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社会人の「わかりやすく書く力」向上トレーニングを本業としている開米瑞浩です。
分かりにくい文章で書かれた説明書を、
特に図解を含む形で分かりやすく書き直せる力をつけたい。
という場合、ぜひ習慣にして欲しい1つの行動があります。
それは、
「文章をキーワードに分解して付箋紙に書き出す」
こと。
1日や2日での即効性はありませんが、長い目で見て「わかりやすく書く力をつける」ためにはこれが非常に効果的。
では、実際にやってみましょう。
まずは付箋紙を用意してください。サイズは適当に使いやすいものを選びます。
次に、この文章を読みます。
たった3行程度ですし、若干専門用語が使われてはいますが要は「インフルエンザが大流行を起こすことがあるよ」と言っているように見えます。
では、ここからいくつかキーワードを拾って付箋紙に書き出します。付箋紙を8枚使って、以下の8つの単語やフレーズを書き出してください。このとき、必ず1枚に1つだけ書くようにします。←コレ重要。
パンデミック
インフルエンザ
表面の抗原性が異なる
新型ウィルス
免疫がない
世界的な大流行
大きな健康被害
社会的影響
以上、8枚を書き出したら、その8枚の中から何枚か選んで、
AについてBならばCが起こってDになる
というロジックがつながるように、A~Dに当てはまる付箋紙を選んでください。
1箇所に2枚以上選んでもかまいません。また、8枚すべてを使い切らなくてもかまいません。
もしわからなくても3分ぐらいは考えてみましょう。
考えたら、解答例を見てみましょう。
解答例はここです →クリックして解答例を見る
こんなふうに、「ロジックがつながるストーリー」が一本見つかると、そこから先は楽になります。ここまでできると、あと残っているのはこの3枚です。
パンデミック
インフルエンザ
表面の抗原性が異なる
この3枚を上記「解答例」のストーリーのどこかに「補足、注釈」としてぶら下げてやるとしたら、どこが適切か、数分考えてみてください。ただし、下記参考チャートのとおりのカタチにはならないので、参考チャートを意識しすぎないようにしましょう。
参考チャート →クリックして参考チャートを見る
解答例はこちら →クリックして解答例を見る
ストーリーの前半はインフルエンザの話、
後半はそれによって起きる可能性があるパンデミックの話。
そこに「免疫がない」の理由として「表面の抗原性が異なる」という情報が補足にぶら下がっている格好です。
付箋紙を使った作業をするとこんなイメージですね。こういうふうに「ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら、いちばんしっくりくるロジックのつながりを見つける」ためには付箋紙が一番使い勝手がいいのです。
↓
ここまで出来れば、今回のサンプルに使った原文テキストの解読・構造化は完了です。
このサンプルはかなり簡単な例なので、原文テキストを一度読むだけでも、上記のように構造化・図解したものとほぼ同じレベルで理解できるかもしれません。
しかし、はっきりと「わかりにくいなあ・・・」と感じるような、もっと文字数が多く複雑なテキストの場合は何度読んでもなかなか理解できないものです。
そういうときこそ、
文章をキーワードに分解して付箋紙に書き出す方法が威力を発揮
します。 それはなぜでしょうか?
複雑で分かりにくい文章を解読し構造化するために、付箋紙を使ってのキーワード抽出が役に立つ理由とは?
以上、2つの理由があって、「付箋紙」は非常に有益です。
ちなみに、開米は「文字をアタマの中であれこれ配列して動かしてみるイメージ操作」をあまり苦にしないので、リアルの付箋紙は使わず脳内のイメージ操作で済ませてしまうことがあります。が、それはおそらく子供の頃に将棋をやっていたせいなので、そういう特殊な経験がない場合は、「脳内でのイメージ操作」の代わりに付箋紙を使うことで、考える作業を楽にするわけです。
以上。何度も書きますが、複雑で分かりにくい文章を解読し構造化するためには、付箋紙を使ってのキーワード抽出が役に立ちます。
ぜひ、付箋紙を使うことを習慣化してください!
分かりにくい文章で書かれた説明書を、
特に図解を含む形で分かりやすく書き直せる力をつけたい。
という場合、ぜひ習慣にして欲しい1つの行動があります。
それは、
「文章をキーワードに分解して付箋紙に書き出す」
こと。
1日や2日での即効性はありませんが、長い目で見て「わかりやすく書く力をつける」ためにはこれが非常に効果的。
では、実際にやってみましょう。
まずは付箋紙を用意してください。サイズは適当に使いやすいものを選びます。
次に、この文章を読みます。
<原文>
パンデミックを引き起こすインフルエンザとは、表面の抗原性がまったく異なる新型のウイルスが出現することにより、ほとんどの人が免疫を持っていないため、世界的な大流行となり、大きな健康被害とこれに伴う社会的影響をもたらすものです。
注:パンデミックとは、特定の感染症による世界的な大流行のことを言う
たった3行程度ですし、若干専門用語が使われてはいますが要は「インフルエンザが大流行を起こすことがあるよ」と言っているように見えます。
では、ここからいくつかキーワードを拾って付箋紙に書き出します。付箋紙を8枚使って、以下の8つの単語やフレーズを書き出してください。このとき、必ず1枚に1つだけ書くようにします。←コレ重要。
パンデミック
インフルエンザ
表面の抗原性が異なる
新型ウィルス
免疫がない
世界的な大流行
大きな健康被害
社会的影響
以上、8枚を書き出したら、その8枚の中から何枚か選んで、
AについてBならばCが起こってDになる
というロジックがつながるように、A~Dに当てはまる付箋紙を選んでください。
1箇所に2枚以上選んでもかまいません。また、8枚すべてを使い切らなくてもかまいません。
もしわからなくても3分ぐらいは考えてみましょう。
考えたら、解答例を見てみましょう。
解答例はここです →クリックして解答例を見る
こんなふうに、「ロジックがつながるストーリー」が一本見つかると、そこから先は楽になります。ここまでできると、あと残っているのはこの3枚です。
パンデミック
インフルエンザ
表面の抗原性が異なる
この3枚を上記「解答例」のストーリーのどこかに「補足、注釈」としてぶら下げてやるとしたら、どこが適切か、数分考えてみてください。ただし、下記参考チャートのとおりのカタチにはならないので、参考チャートを意識しすぎないようにしましょう。
参考チャート →クリックして参考チャートを見る
解答例はこちら →クリックして解答例を見る
ストーリーの前半はインフルエンザの話、
後半はそれによって起きる可能性があるパンデミックの話。
そこに「免疫がない」の理由として「表面の抗原性が異なる」という情報が補足にぶら下がっている格好です。
付箋紙を使った作業をするとこんなイメージですね。こういうふうに「ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら、いちばんしっくりくるロジックのつながりを見つける」ためには付箋紙が一番使い勝手がいいのです。
↓
ここまで出来れば、今回のサンプルに使った原文テキストの解読・構造化は完了です。
このサンプルはかなり簡単な例なので、原文テキストを一度読むだけでも、上記のように構造化・図解したものとほぼ同じレベルで理解できるかもしれません。
しかし、はっきりと「わかりにくいなあ・・・」と感じるような、もっと文字数が多く複雑なテキストの場合は何度読んでもなかなか理解できないものです。
そういうときこそ、
文章をキーワードに分解して付箋紙に書き出す方法が威力を発揮
します。 それはなぜでしょうか?
複雑で分かりにくい文章を解読し構造化するために、付箋紙を使ってのキーワード抽出が役に立つ理由とは?
理由1.「手で書き出す」ことによって、ひとつひとつのキーワードがよく頭にはいるから目で読んでいるだけだと、読んでいるつもりでも意外に見落としていることがあります。手で書くことによってその見落としを防ぐことができます。
理由2.付箋紙を使うと「一番つじつまの合うストーリー」を探す試行錯誤がしやすいから人間が情報を理解するためには「順を追ってたどって考えられるストーリー」が必要です。「文章で書かれた情報」の場合、「主たるストーリー」と「補足・注釈」がごっちゃになったり、ストーリーが前後したりして非常にわかりにくくなっていることがあります。一度キーワードにバラして付箋紙に書き出しておくと、付箋紙はヒョイヒョイ並べ替えられるので、「主たるストーリー」を探しやすいのです。
以上、2つの理由があって、「付箋紙」は非常に有益です。
ちなみに、開米は「文字をアタマの中であれこれ配列して動かしてみるイメージ操作」をあまり苦にしないので、リアルの付箋紙は使わず脳内のイメージ操作で済ませてしまうことがあります。が、それはおそらく子供の頃に将棋をやっていたせいなので、そういう特殊な経験がない場合は、「脳内でのイメージ操作」の代わりに付箋紙を使うことで、考える作業を楽にするわけです。
以上。何度も書きますが、複雑で分かりにくい文章を解読し構造化するためには、付箋紙を使ってのキーワード抽出が役に立ちます。
ぜひ、付箋紙を使うことを習慣化してください!
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