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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

あるプレゼンを見て思ったこと

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こんにちは。文書化支援コンサルタントの開米瑞浩です。

・・・が、今日はプレゼンテーションの話を書きます。

先日、ある講演会に行ったときのこと、話の内容とは別に、私が書いたメモにはこんな4行が残っていました。

・間が少ない
・アイコンタクトが乏しい
・ゼスチャーが速い
・リハーサルやりましょう
いずれも、ちょっと練習すれば大幅に印象が良くなるポイントなので、事前に練習しておくようにしたいですね。おっと、「リハーサルやりましょう」というのがつまり練習しましょうということですが。

なんて、書いているうちに思い出しました。あれは2003年のことですが、初めて大人数(約100人)の前での講演を頼まれたとき。

今はここで練習しましょう!! なんて言ってる私自身が練習不足でした・・・

話し始めたとき、知らず知らずのうちに声のトーンが高く、テンポが速くなっていたんですよね。

これがもうやりづらいやりづらい・・・・

途中で気がついて意識的にテンポを落とし、トーンを下げて話すようにしたら落ち着いたことがありました。

ちなみに、「間が少ない」 「アイコンタクトが乏しい」 「ゼスチャーが速い」 の3つは全部連動してます。

「ゼスチャー」に関して、よくやりがちなのが、「キープ時間が短い」という失敗。

「キープ時間」とは何かというと、要は1つのポーズを止めてキープし続ける時間のこと。

たとえば「ポイントは3つあります」と言って指を3本立ててみせる「ナンバリング・ゼスチャー」は誰でもよく使うと思いますが、私の場合はこれを使うときはだいたいそのまま3~5秒ぐらいキープし続けます。

「こちらをご覧ください」と、スクリーンの一部を手や指示棒で示す場合も3~5秒ぐらいキープします。

こういう動作は単純なのですが、練習しておかないと意外にできないもので、1秒ももたずにサッと出してすぐ引っ込めてしまう人が少なくないのですよ。
すると、セカセカした落ち着きのない印象を与え、動作が全般に速くなり、アイコンタクトが短くなってしまいます。

だから、おすすめは、ゼスチャーを「3秒キープ」するよう心がけること。
そしてその間は黙って誰かとアイコンタクトしておくこと。

そうすると、「間が少ない」「アイコンタクトが乏しい」「ゼスチャーが速い」が全部解決します(めでたしめでたし)。

こういう練習はほんの数分でできますから、職場で数人集めて相互に練習会をするといいのではないでしょうか。

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