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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

原子力論考(39)またデマです「郡山の4歳児と7歳児に・・・」

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23日に発売された週刊文春です。

郡山4歳児と7歳児に  「甲状腺がん」の疑い!

この記事に関して、当事者が発売当日の夜に「記事は事実ではない」とする抗議の記者会見を行いました。

週刊文春に掲載された、北海道への自主避難者のお子さんに
甲状腺異常が見つかったとの記事に対する、抗議の会見


この記者会見時に配布された、「記事が事実と異なっている点をまとめた正誤表」がネットでも公開されています。

20120223会見資料他

要点をここに書いておきます。

  • 「甲状腺がんの疑い」は事実ではない。2次検査をしただけで、結果は良性。
  • 「福島からの避難民11人に深刻な異常が見つかった」 は事実ではない。単に2次検査をしただけ。
  • 「山下俊一福島医副学長は、検査を差し止めようとした」 のも事実ではない。
まあ、要はセンセーショナルな記事の要点がことごとく嘘である、ということです。

放射能の危険を煽る報道の大半はこういうものなんです。くれぐれもご注意ください。


参考までに、甲状腺障害に関する情報を貼っておきます。

「甲状腺等価線量と実効線量について」福島県民は小児甲状腺癌のリスクが実質上ない程度に被曝を抑えた

PKAnzug先生による「甲状腺癌は実はその気になって探せばすごく多い」って話。
↑甲状腺がんは、がんと名前がついてはいても実際にはほとんど悪性化せず、別な原因で死ぬまで気づかない、しかも成人の1~2割程度に存在するというありふれたものだということです。

以上。

(追記)
なお、コピペコメントは相手にしません。どのみち人は信じたいものしか信じませんので、反応してもムダですから。荒らしになるようなら削除します。


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