オルタナティブ・ブログ > 開米のリアリスト思考室 >

「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

デキル先輩と指示待ち族新入社員の意識ギャップ

»
 先ほど書いた「書く」工夫で思考力が上がる の紹介記事の関連の話題です。
 あの記事が公開されてから、読んだ方とtwitterで議論したことに触発されてちょっと浮かんできたイメージがありました。
 題して、「デキル先輩と指示待ち族新入社員の意識ギャップ」。
 ↓こんな話です。

ここはあるゲームの世界。ミッションは、S(スタート)地点からダンジョンに入り込み、G(ゴール)地点へ到達すること。途中、P1~P6までのポイントを緑の矢印のように通過していくのがベストなルート。このルートを外れるとそこら中に地雷(M)が埋まっていて、かすり傷で済むものもあれば、七転八倒に苦しむものまで大小さまざまなダメージを負う。



 ・・・とまあ、こんな世界が「仕事」の世界だとすると。「デキル先輩」と「指示待ち族の新入社員」とでは、相当に意識が違うはずです。たとえば・・・・・

【デキル先輩から新入社員への期待】

ゴールは示しておくけれど、ルートは自分で見つけて欲しい。
でも最初からは無理だろうからある程度は教えてやろう。
とはいえ1から10まで間違いなく完全に教える、なんて無理だしな。ざっくり教えてやるからあとは現場で学んでくれよ。

地雷はたくさんあるけどいちいち教えてられない。どうせ人間、痛い目みなけりゃ学習しないし、本当に危ない地雷以外は踏んだ後で振り返って学んでくれればそれでいい。

どのみち地雷もこの世界の生き物だからな。この世界で生きていくなら、どこにどんな地雷があるかは身体で知っておくべきだ。
かすり傷程度でぎゃーぎゃー言うんじゃねーよ。地雷原ぐらい突破して生き延びて見せな!

    ★  ★  ★

【指示待ち族的新入社員の勘違い】

スタートがここ(S)でゴールがそこ(G)で、その間のP1からP6まで、どこをどうやればいいか、ベストな道を、絶対地雷を踏まない道を教えてくれるんですよね。教えてくれたら、頑張ります。

え・・・教えてくれないんですか? じゃ、じゃあ、どうやればいいんですか?

 ・・・と、まあ、極端に言うとこれぐらい違うのではないでしょうか。
 他にも書きたいことはいくつかありますが、とりあえずここまで、同意・異論反論いろいろ教えてくださると嬉しいです。replyは http://twitter.com/#!/kmic67/ まで!



■メルマガのご案内■
メールマガジンを不定期に発行しています。
お申し込みはこちら →開米瑞浩の「知識を図解し教える技術」

Comment(0)