人に読まれる記事を書くためのあの手この手
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先ほど twitter に書いたハナシなのですが、吉岡・鷹木両編集長の熱い要望にお応えしてこっちにコピペします(^_^)/
先日(2011/1/25) 誠Biz.IDに掲載された↓この記事ですが、現在アクセスランキング2位になってます。
iPad版「将棋世界」はオレを感動させたのだった
この記事、実はタイトルからリード、イントロに本文、そしてエンディングまで、細かく計算して書きました。
それがどんな計算だったかを書いておきます。人に読まれる記事を書きたい方の参考になることでしょう。
なお、もともとtwitterの投稿なので少々文体がおかしいところはご容赦ください。
では以下怒濤のコピペ開始(^_^)/
↓
この記事はもともと、ユーザー視点でのiPadの紹介記事を一本書いてくれという誠Biz.ID編集部からの依頼を受けて書いたもの。ただ、僕は別にデジタルガジェットに強いわけでもないので、どういう味付けにしたらいいのか迷った。迷っているうちに半年経った(爆)
半年経った今月21日、誠ブログオフ会に出たところ、iPad版「将棋世界」は将棋ファン以外でもスゴイと思う、ということがわかった。それで、これをネタに書こうという気になった。
実際に書いたのは25日。ざっと本文の構想を立てた後、本文に読者を引き込む仕掛けを考えた。対象となる読者は「(1) iPad を購入しようか考えている人 (2)既にiPadを買っていて、他人がどう使っているか興味がある人 (3)電子書籍の方向性に興味がある人」の3種類。
このうち、(1)をメインターゲットにして、(2)(3)は運良く興味を持ってくれればいい、という方針でタイトル→リード→イントロの流れを考えることにした。まずは、「iPad 購入検討中の人」の興味を惹くために、タイトルには 「iPad」という名前が必ず必要。
それから、「買って良かったiPad」と、賞賛するイメージが伝わらなければならない。そして、タイトルだけで楽しそうな雰囲気が欲しい。 ということを考えて最初につけたタイトルが "「将棋世界 電子版」 for iPadはオレを感動させたのだった" というもの。
最終的にそのタイトルは編集部の手でちょっと加工され、"iPad版「将棋世界」はオレを感動させたのだった" となり、そこに "おおっ、動く! 動いてるよ!" というキャッチがつく形になった。確かにこのほうが数段良くなっている。
ただし、「将棋世界」というのは何しろニッチな分野の雑誌なので、将棋に興味がない人には読まれない、となってしまうと困る。そこで、「将棋のことはわからないけど iPad がどう使えるかには興味がある」という人の関心をつなぎ止めて本文を読ませるために、リードを工夫した。
それが、「iPadを買おうかどうしようか、と迷っている人はぜひこの記事を読んでほしい。そして、あなたが関心を持っている分野で、私がこれから書くようなアプリが出ていないか、探してみてはいかがだろうか。」という最初の3行の意味だ。 こう書けば、将棋に興味がない人にも参考になるように書いてある、ということが通じるだろう。
さらにリード文にもうひとひねりいれた。それが「ただしその場合は「こりゃもう買うっきゃない!!」と思ってしまうココロとお財布の準備は忘れずに......。」という一文。ここは脱力してもらうポイント。かる~く書いてるから、肩の力抜いて読んでください、というサイン。
なお、そこはリードというよりイントロだろう、という声もあると思うがとりあえず気にしない(^^ゞ
さてその後に「開米のiPadでの愛用ソフトランキング」を載せているのはなぜか。これはいくつか意図がある。1つは、iPadユーザーは他人がどんなアプリを使っているか気になるはずだから。2つめは、人はいきなり未知の話をされるよりも、既知の話から入る方が受け入れやすいため。
さらにこの記事は「iPadの紹介」が目的なので、「iPhoneじゃないよ、iPadだよ」ということを強調するため、「上記のアプリはだいたいiPhoneと共通で使っているが、この中にはiPhoneではあまり使わないか、あるいはまったく使わないものが2つ」という一文を追加した
いよいよ将棋世界の話を始めたところで、本題の周りに「一部のファン以外はほとんど見向きもしない(悲)」という自虐ネタをかまし、「ユーザーの感涙をゴージャスに誘っている」とか「え、私? もちろん無理無理」とか「マジすげぇ~っす、ぱねぇっす」など、脱力トークをちりばめる。
こうした軽い言い回しは、後半を真面目なトーンにしてあるので、その前にできるだけリラックスして読んでもらおうという考えで入れたもの。
後半の真面目なネタの部分は特に言うことはない。ひとつ気をつけたのは、僕はデジモノ評論家ではなくあくまで一介の愛読者なので、「愛読者として期待している」というスタンスで書くように気をつかってある。
あとはラストの締めくくり。そこで「iPadの欠点も見えてきた」と書いてあるのは次回へのつなぎ。これで次回も読んでくれる人が若干増えるであろう、と。それから、「将棋世界」そのものを読むことを口実に締めくくってエンディング。
以上、おしまい。
先日(2011/1/25) 誠Biz.IDに掲載された↓この記事ですが、現在アクセスランキング2位になってます。
iPad版「将棋世界」はオレを感動させたのだった
この記事、実はタイトルからリード、イントロに本文、そしてエンディングまで、細かく計算して書きました。
それがどんな計算だったかを書いておきます。人に読まれる記事を書きたい方の参考になることでしょう。
なお、もともとtwitterの投稿なので少々文体がおかしいところはご容赦ください。
では以下怒濤のコピペ開始(^_^)/
↓
この記事はもともと、ユーザー視点でのiPadの紹介記事を一本書いてくれという誠Biz.ID編集部からの依頼を受けて書いたもの。ただ、僕は別にデジタルガジェットに強いわけでもないので、どういう味付けにしたらいいのか迷った。迷っているうちに半年経った(爆)
半年経った今月21日、誠ブログオフ会に出たところ、iPad版「将棋世界」は将棋ファン以外でもスゴイと思う、ということがわかった。それで、これをネタに書こうという気になった。
実際に書いたのは25日。ざっと本文の構想を立てた後、本文に読者を引き込む仕掛けを考えた。対象となる読者は「(1) iPad を購入しようか考えている人 (2)既にiPadを買っていて、他人がどう使っているか興味がある人 (3)電子書籍の方向性に興味がある人」の3種類。
このうち、(1)をメインターゲットにして、(2)(3)は運良く興味を持ってくれればいい、という方針でタイトル→リード→イントロの流れを考えることにした。まずは、「iPad 購入検討中の人」の興味を惹くために、タイトルには 「iPad」という名前が必ず必要。
それから、「買って良かったiPad」と、賞賛するイメージが伝わらなければならない。そして、タイトルだけで楽しそうな雰囲気が欲しい。 ということを考えて最初につけたタイトルが "「将棋世界 電子版」 for iPadはオレを感動させたのだった" というもの。
最終的にそのタイトルは編集部の手でちょっと加工され、"iPad版「将棋世界」はオレを感動させたのだった" となり、そこに "おおっ、動く! 動いてるよ!" というキャッチがつく形になった。確かにこのほうが数段良くなっている。
ただし、「将棋世界」というのは何しろニッチな分野の雑誌なので、将棋に興味がない人には読まれない、となってしまうと困る。そこで、「将棋のことはわからないけど iPad がどう使えるかには興味がある」という人の関心をつなぎ止めて本文を読ませるために、リードを工夫した。
それが、「iPadを買おうかどうしようか、と迷っている人はぜひこの記事を読んでほしい。そして、あなたが関心を持っている分野で、私がこれから書くようなアプリが出ていないか、探してみてはいかがだろうか。」という最初の3行の意味だ。 こう書けば、将棋に興味がない人にも参考になるように書いてある、ということが通じるだろう。
さらにリード文にもうひとひねりいれた。それが「ただしその場合は「こりゃもう買うっきゃない!!」と思ってしまうココロとお財布の準備は忘れずに......。」という一文。ここは脱力してもらうポイント。かる~く書いてるから、肩の力抜いて読んでください、というサイン。
なお、そこはリードというよりイントロだろう、という声もあると思うがとりあえず気にしない(^^ゞ
さてその後に「開米のiPadでの愛用ソフトランキング」を載せているのはなぜか。これはいくつか意図がある。1つは、iPadユーザーは他人がどんなアプリを使っているか気になるはずだから。2つめは、人はいきなり未知の話をされるよりも、既知の話から入る方が受け入れやすいため。
さらにこの記事は「iPadの紹介」が目的なので、「iPhoneじゃないよ、iPadだよ」ということを強調するため、「上記のアプリはだいたいiPhoneと共通で使っているが、この中にはiPhoneではあまり使わないか、あるいはまったく使わないものが2つ」という一文を追加した
いよいよ将棋世界の話を始めたところで、本題の周りに「一部のファン以外はほとんど見向きもしない(悲)」という自虐ネタをかまし、「ユーザーの感涙をゴージャスに誘っている」とか「え、私? もちろん無理無理」とか「マジすげぇ~っす、ぱねぇっす」など、脱力トークをちりばめる。
こうした軽い言い回しは、後半を真面目なトーンにしてあるので、その前にできるだけリラックスして読んでもらおうという考えで入れたもの。
後半の真面目なネタの部分は特に言うことはない。ひとつ気をつけたのは、僕はデジモノ評論家ではなくあくまで一介の愛読者なので、「愛読者として期待している」というスタンスで書くように気をつかってある。
あとはラストの締めくくり。そこで「iPadの欠点も見えてきた」と書いてあるのは次回へのつなぎ。これで次回も読んでくれる人が若干増えるであろう、と。それから、「将棋世界」そのものを読むことを口実に締めくくってエンディング。
以上、おしまい。
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