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高校卒業直後にアメリカの全寮制高校に飛びこみ、文化、言語、価値観、人間関係、そして勉強で七転八倒しつつ適応していった、5年間の留学生活から学んだレッスンを、具体的エピソードを交えて紹介。

留学生あるある ~自動車編パート2~

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以前書いた「留学生あるある ~自動車編~」のパート2です。

アメリカの大学生にとって、自家用車を所有することは「自由の象徴」です。

広大な土地のアメリカで生活するには、どうしても車が欠かせないものでして、車にはいろんな思い出があります。


そんな車にまつわる、アメリカでの大学生(留学生含む)の"あるあるパート2"をご紹介します。

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■1 代々受け継がれていく

新車で購入という選択肢は、100%ありません。よほどの大金持ちは別にして、中古(というか、ポンコツ)を知り合い経由で安く譲ってもらうのがふつうです。

とくに卒業シーズン前になると、4年生はマイカーのリアウィンドウに「FOR SALE!700ドル 価格相談可 電話番号000-0000-0000」という手書きサインをテープで貼りつけ、さらに友人ネットワークを使って車を欲しがっている在校生を探します。

いったい何人のユーザーの手を経て自分にたどり着いたのか、前オーナーさえ知らなかったりします(笑)。基本的に、車がぶっこわれるまでこの連鎖は続きます。



■2 決して洗車しない

驚くべきことに、洗車の概念がありません。オートバックス的な用品店もないし、窓を拭くことすらしません。汚れ落としは雨に任せます。そもそも、手に入れた段階でボコボコにへこんでたり、塗装が剥がれているので、きれいに扱おうという気になりません。

この習慣はいまだに抜けず、僕は車が汚れると雨が降るのを待ちます。



■3 ガソリンは割り勘

ガソリンは割り勘が当たり前です。日本で友人同士で飲みに行ったら割り勘にしますが、それと同じ感覚です。

日本でガソリン代を要求するとひんしゅくを買うでしょうが、あちらの学生同士はふつうにお金を出しあいます。乗せるときも乗せてもらうときもこの習慣はあります。これがもっとも合理的で経済的な互助システムなのです。

だからスーパー等へ買い出しに行く時は、1人当たりのガソリン代を節約するために、グルーポンで共同購入者を集めるがごとくなるべく大人数で出かけます。



■4 しょっちゅう壊れる

車検も定期点検もせず、使い倒していれば故障するのは当然です。走行中にボンネットから煙が出たり、ドアが開かなくなったり、シャフトが轟音とともに折れたり、夜間にヘッドライトが切れて立ち往生したりというイベントには事欠きません。

携帯もないので、近所の家に飛び込んで、電話を借りることもありました。

よくホラー映画のシーンで、「殺人鬼に追われる主人公が車にたどり着いて、エンジンをかけるもプスプスいってかからない」というのがあります。

日本の感覚だと、「そんな都合悪くエンジンがかからないわけないだろ」とツッコミを入れると思うのですが、アメリカで車を使っていると「あるあるw」と共感できるのです。




私が初めて買ったのは、先輩から500ドルで譲り受けた、(たしか)82年のホンダシビックでした。手にした時、すでに走行距離は30万キロを越えていた記憶があります。塗装はボロボロに剥がれ、ボディはデコボコ。

3回に1度は壊れてしまう気分屋で、ものすごいエンジン音のわりに最高時速は60キロというとんでもない代物でした。マニュアルシフトをバキバキと動かし、ゲタ替わりに使っていたのも、いい思い出です。


そんなふうに、自動車も手にれることができました。大学生活は勉強も大変でしたが自由もあって楽しく過ごせるようになってきました。


つづく


スキナヒト製作所
中山順司

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