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きだおれてきました ~ 番長、ベトナムへ行く

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ねぇ、みんな! 5月14日は何の日か知ってる?
そう。ワタシの誕生日~♪(私の城下町のメロディで)
 
ということで。
お誕生日休暇※1をいただいて、ホーチミン(ベトナム)に行ってきました。
※1 アイティメディアにはそんな制度はありません。勝手にそう決めただけです。
 
ばんちょ~、何気にベトナムが好きみたい。
今回で2年ぶり、3度目です。
そこで、少ない日数、限られた場所、かつ旅行者の目ではありますが、ワタシの目で見たベトナムレポートをお送りします。ばんちょ~は何を見(落とし)、何を感じ(そこね)たか、ユルリとお楽しみください。
そうそう。5月はねー、コノ人もお誕生日だそうですよ。
 
                                     ↑あっ厄年。
 
 
● 進む近代化
 
Vt3_2  2年ぶりのホーチミン。町を歩いてまず驚いたのは、携帯を持っている人が増えたことです。以前は観光ガイドとか、車に乗っている人とか、限られた人のものという感じだったのですが、現在はもっと一般的になっている様子です。ローカルな食堂で食事をしている人たちのポケットからも、ピロリロリン♪ピロリロリン♪と電子音が鳴り響いていました。※2ホーチミンの携帯普及率は高く、高校生でも持っている人がいるんだって(写真はローカルな「貝専門店」)。
※2 ランバダの着メロ率高し。
 
そして次に驚いたのは、PCです。
街中の喫茶店に入ると、あちらの机でもこちらの机でもノートPCを広げる若者あり。ホーチミンは公衆無線LANが整っている場所が多く、若者の間では喫茶店に自慢のPCを持参してネットサーフィン(死語?)をするのが流行っているとか。フリースポットは本当に多く、ホテルでも、レストランでも、はたまたメコン川中州の果樹園でも、iPodがつながっちゃいました。ちなみにPCは、中古のノートが3~4万円ぐらいで買えるそうです。
 
 
● 経済はどうか
 
Vt4_2  (都市部だけかもしれませんが)全体的に豊かになったなぁという印象を受けました。相変わらずバイクが多い街ですが、そのほかの乗り物を見ると、自転車が減って車が増えてきました。そして眼鏡っ娘が増えたのも印象的です。しかも実用第一の社会主義眼鏡ではなく、オサレな資本主義眼鏡をかけています。
ラップアンドロールというお店で高校生の4対4のグループデート(合コン?)らしきものに遭遇したのですが、女子はみんなオサレ眼鏡をかけていました。そんな女子をデジカメでパシャパシャする眼鏡男子。ちなみに、女子1番人気は柴田理恵さん似の眼鏡っ娘でした。
 
そうそう。ラップアンドロールに限らず、おNOWなレストランに現地の人が多いのも少し驚いたことです。5年前は、そういったお店は観光客がほとんどだったような気がするのですが。しかも、結構イイ値段しやがる。※3
※3 写真はKhaiシルクグループのレストラン「Nam Phan」のパチパチワイン。13ドルぐらい。
 
 
● 日本パワー弱まる
 
おNOWなレストランといえば、もう1つ。
「Nam Phan」のような新しいレストランには、カタコトの日本語を話す店員がいませんでした。どうやら日本人はあまり来ないようです。5年前に初めてこの街に来たときは、レストランやら雑貨屋さんやら街のアチコチで日本人ギャルと遭遇したのですが、今回はほとんど見つからず。変わりにポチポチと見かけたのは年配の親子連れ。彼らは観光がメインで、おNOWなレストランなどにはあまり行かないようですね。日本人が来ない→必要ない→日本語を話さない、ということのようです。でも、英語は流暢に話すのよね。なーんかね、景気がいいときはモテモテだったのに、お金がなくなったとたんに女の子に冷たくされたバブル紳士の気持ちが、少し分かったような気がします。
 
ちなみに。現在ベトナムに来る観光客は、多い順に中国人(主に北部)、アメリカ人、フランス人。日本人は5位ぐらいだそうです。
 
 
● 恋するベトナム
 
Vt1 ベトナム人はバイクが大好き。
ドライブもバイクです。風を受けてお話しながらドライブするのがロマンチックなので、車ではロマンチックな気分になれないんですって。
 
そんなベトナムの恋人たちに、最近 災難が2つ起こりました。
1つ目は、日本と同じくガソリン価格の急騰。現在の価格は120円/Lぐらいだそうな。
2つ目は、昨年12月よりヘルメット着用が義務化されたこと。ヘルメットをかぶるとお話がしにくいし、何よりムシムシしてイヤーンだとか。ヘルメットのかぶり方もムチャクチャで、帽子(キャップ)の上にかぶったり、雨合羽のフードの上にかぶったり、ヘルメットの上からサンバイザーを装着したり、オリジナルなかぶり方をしています。
 
 
● やってしまいました
 
Vt5_2 5 年前は「スカーフ地獄※4、2年前は「おさじ地獄」に陥ったお買い物番長、今回は「オーダー地獄」の業火に焼かれてまいりました。
※4 ○○地獄=安くて可愛い○○に夢中になり、アホのように買いまくること。
 
ネットで評判のいいお店を調べ、作りたいお洋服のデザイン画を作成し※5、準備は万端。お店での入念な採寸とディスカッション、仮縫い段階でのチェックなど、「プロの活用法」を駆使して作りました。出来上がったのは、スーツ、イブニングドレスなどフォーマルなものを中心に
 
14着。 やったね、番長。やっちゃったね。
 
どれもサイズピッタリ、イメージどおり。最高のできでした。あまりにも素敵なできばえだったので、参考までにお店の名前をご紹介、Mangrove(マングローブ)です。
※5 写真がそのデザイン画。ワタシの書いたポンチ絵や「ふわ~んとして、ニョッ」などの表現を元に、友人が作成してくれました。
 
 
● 1番の収穫
 
いままで出てきたガソリンの値段やバイクdeデートのお話し、これらは水上マーケットに行ったときに案内してくれたガイドの「テーさん」から聞きました。彼の言葉のセンスはなかなかです。たとえば、結婚の飾りがついた車を見かけたときのこと
 
テー「あーあ、結婚しちゃうんだ。人生の墓場なのにねー」
番長「(テーさんの左薬指に指輪を発見)テーさんも結婚してるじゃん。いまお墓の気分?」
テー「うーん。墓場の日もあれば、天国の日もある。人生 山あり谷ありってとこだね」
 
こんなやりとりがスムーズにできるのです。日本語も笑いの感覚もないとできないことですよね。
 
「ガイドという仕事は、どんな質問にも答えられなければいけないんです。経済、文化、歴史、植物の名前もね。だから、日々勉強を欠かせないんですよ」
 
(銀座の一流ホステスみたいだなぁ)
 
「自分でも勉強するけれど、ガイドした人から教えてもらうこともたくさんあります。だから毎日が勉強、そして毎日が楽しい。私はこの仕事が好きです」
 
嗚呼、テーさん格好いい。
おNOWなレストランもオーダー番長も楽しかったけど、今回の旅の1番の収穫は、誇り高きプロのガイドマンに会ったこと。
素敵な誕生日~♪(私の城下町のメロディでagain)となりました。
 



タイトルは、このエントリーにちなんでみました。
 
 

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