PCの社外持ち出し禁止
個人情報保護法施行以来、多くの会社ではPCの社外持ち出しを禁止しています。 ある会社では、社内使用の総てのノートPCには「社外持ち出し禁止」の大きなラベルが貼られ、プレゼンテーションなどで社外に持ち出す必要がある場合は、共有PCに必要なデータだけをロードして持ち出し、返却時にはそのデータを削除しています。会社支給の携帯電話にもクリップ付ストラップを付けているか、紛失していないかを2週間に一回、決められた二人で相互チェックし報告することが義務付けられています。
確かに、顧客の個人情報や重要な企業情報がローカルに保存されたPCが社外に持ち出され、紛失や盗難にあった場合には大変な社会問題になってしまいます。社内のPCもUSBメモリーなどに情報がコピーされ持ち出されても困りますので、一切のデバイスをお持たない昔のX端のようなシンクライアントの導入も検討されています。
一方、世の中には仕事の大半の時間を社外で過さざるを得ない営業やフィールドサービスの方が沢山います。今の状況ではこれらの職種の方々はスケジュールの確認やメールを読むことも出来なくなってしまいます。PCは持ち出せなくても携帯電話は皆持っています。そこで会社に届いたメールを携帯に転送している人や会社がありますが、携帯本体にメールが残っていますので紛失や盗難を考えるととても危ない。このことを考えて携帯へのメールの転送を禁止する会社も増えています。じゃ、社外で仕事をする人はどうしたらいいのでしょう?欧米でディファクトになっている「ブラックベリー」のことをプッシュメールと呼んでいる人もいますが、BlackBerry Enterprise Serverを導入した場合には、メールを転送するわけではなくサーバーにあるメールをブラウザから読み書きしています。これなら紛失・盗難も心配ありません。
http://www.namikiteru.com/namimail/aboutblackberry.htm
日本でも、IDやパスワードを盗み見られても成りすましが出来ないセキュアーな仕掛けがあり、携帯やPHSからスケジュールの確認やメールの読み書きができ、紛失・盗難の際も心配のない仕組みがありますのでこれからは普及していくでしょう。