サービスを販売する営業と、パッケージという物を販売する営業
優雅な学生生活を終え、就職氷河期と言われる最中に見事に職を得た初々しい新人さんたちが街にあふれている。ぎこちないスーツの着こなしも特徴的である。そんな大切な新人さんをどのように育てるか。採用した会社の責任は重い。
昨日、とある会合に向かうべく品川港南口を早足で駅に向かっていると、30mほど先から、小柄な初々しい、いかにもOL一年生が私を見つめていることに気が付いた。
20m、10m、5m、私に完璧にロックインである。
対面...明らかに初対面である。 多分(自信は無かった...)
いきなり名刺を差し出され、
「今、研修でご挨拶に回ってます」
ほほ~。元気いいなあ。若いってそれだけで価値がある。
「営業は足で稼ぐって事で、外回りをしています」
こんな路上でかぁ? 外回りを誤解してないか?....
数日前に、当社の新人くんが、社内で先輩一人一人に挨拶をしていたのを見ていたので、ここで、やる気のある新人さんを無視して、彼女の営業人生を台無しにすることはできないと、
つい立ち止まってしまった。(単に若い女性だったからだが...)
「営業で外回りしてまして、ところでマンションの購入とか、節税ができるとか、聞かれたことありますか」
それって、会社の電話に良くかかってくる迷惑なやつかあ?
新人さんには悪いことをしたが、無視して足早に駅へ向かってしまった。時間は十分にあったのだが。
仕事に良いとか悪いとかの区別をするつもりは無いが、新人営業さんには、辛い思いの前に、喜びや楽しみを感じてもらうことが大切ではなかろうか。営業の喜びは、お客様に何かを買ってもらうことだが、その後でそのお客様から感謝されたり、声をかけてもらったり、そんなことです。
温厚で女性に甘い私でも、マンションを薦める新人さんの成長に寄与することはできませんでした。
喜びを知っているから、辛くても耐えられる。
入社して、辛いことしかなければ長続きしないですよね。
品川港南口のバス案内所付近で、この新人さんに遭遇したら、諭してあげましょう。
余計なお世話か。
SaaSやクラウドを売る、つまりサービスを販売する営業と、今までのパッケージという物を販売する営業、サービスの販売はスキルも一段上のものを要求されますが、お客様の反応もダイレクトにいただける、やりがいのある職種ですね。