オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

「現場配属になったのですが、話しについてゆけません」をなんとかしたい

»

「現場配属になったのですが、話しについてゆけません。」

配属前の研修を終えた新人営業からこんなメールが届いた。

「クラウドやIoTといった言葉が打ち合わせで頻繁に出るのですが、そんなことは習っていないし、調べてはみたもののよく分かりませんでした。ですから、ITソリューション塾を受講させて下さい。」

そんな内容だった。もちろん会社の正規な研修ではないので自腹で払うという。見上げた志だと感心した。

彼は、日本でも有数の大手IT企業に営業職で採用されていた。そんな彼に詳しい事情を聞いてみた。

「情報システムの基礎知識は学びました。プログラミンやネットワークの構築も体験しました。でも、実際の現場ではそんなことはあまり役に立ちません。研修では、ほとんど学ぶことのなかった仮想化やクラウドといった言葉が当たり前に使われています。IoTもよく聞きます。ネットで調べましたが、よく分かりません。先輩にも聞きましたが、曖昧だし中途半端に感じました。これでやっていけるのだろうかと心配になりました。」

だから、私のブログでITソリューション塾のことを知り、参加したいと申し出たそうだ。もちろん、こんな志のある受講者は大歓迎である。

shinsyakaijin_run2.png

こんな志が高く行動力のある新人は珍しい。しかし、推して知るべしだ。ここまでの行動を起こせる人は滅多にいないが、同様の悩みを抱えている新入社員は少なくないだろう。そこでいろいろと話しを聞いてみると、同様の話しが聞こえてくる。中には、「話しについてゆけず、お客様に行くのが怖い」という話まで出てきた。

クラウドやIoT、AIが現場の最前線で語られる中、バッチ処理やリアルタイム処理、ウォーターフォール開発などの「基礎知識」を教え、さあ現場に出て闘ってこいと言う。40年前から変わらない基礎である。もちろん基礎は大切だし、それを知ってこそ、最新も理解できる。ただ問題はそれで終わりで現場に送り出し、新しいことは自分で勉強しろというところだ。つまり、竹槍を持たせて現場に送り出し、ライフルやマシンガンは自分で手に入れて、それで闘えというのだ。ほんとうにそれでいいのだろうか。

それは現場で学んで欲しい。先輩たちに聞いて欲しいというのだが、これも無理な話だ。確かに彼らも言葉は知っているが、「分かりやすく説明できる知識」を持っている人は多くはない。これではあまりにも無謀ではないだろうか。

そんなことが、新人たちに与えなくてもいい無用なストレスを与えている。自らITソリューション塾への参加を申し出た新人ほどの志があれば、例え塾がなくても自分で解決できるだろうが、そんな新人ばかりではない。

こんな状況をなんとかしたい。想いはあっても行動まで移せない人たちにチャンスを与えたい。そんな研修をしたいけど、研修の予算やら社内の事情で開催できない。

そこで、"新入社員のための「最新ITトレンド1日研修」/参加費1万円"をスタートさせることにした。1日だけなら休みを取ることはできるだろう。1万円なら自腹でも参加できるだろう。そんな研修を東京と大阪で開催する。

  • なぜいまクラウドなのか、ITのこれまでの常識をどのように変えてしまうのか。それが、お客様にどんな価値をもたらすのか。
  • IoTはお客様のビジネスのあり方を変えてしまう。何ができるようになり、これからのお客様のビジネスはどうなるのか。
  • AIでなにができるのか、何ができないのか。そんなAIをどのように提案し、お客様のビジネスの成果に貢献できるのか。

辞書の解説ではなく、テクノロジーの歴史的進化を紐解きながら、なぜいまそのテクノロジーが注目されているのか。どんなことができるようになるのか。それがお客様のビジネスにどんな恩恵をもたらすのか。そんな物語として最新のITトレンドを伝えようと思う。そして、ITに関わる仕事をすることが、どれほど楽しくて、夢のあることなのかを伝え、この業界で仕事をすることに誇りを持ってもらいたいと思っている。

人生100年の時代。彼らはその入口に立ったばかりだ。これから先の読めない時代を生き抜かなければならない。そんな彼らに、人生の選択肢を拡げ、自律する力を持つことの大切さや、そのためにどうすればいいのかも伝えられればと思っている。

今年初めての試みであり、どんな内容にしようかと模索を続けているが、精一杯、自分のできることで、かれらの社会人人生のスタートを後押ししたい。

大阪開催決定!新入社員のための最新ITトレンド・1日研修

実施内容

  • 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
    • 【東京・第1回】8月28日(月)10:00〜17:00 *定員となり締め切りました*
    • 【東京・第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
    • 【大阪】 9月07日(木)10:00〜17:00
      • *昼休み1時間、休憩随時
  • 東京会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
  • 大阪会場:株式会社アシスト・大阪セミナールーム/グランフロントタワーA
  • 定員:50名/回
  • 費用:1万円(税込10,800円)
    • 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
  • 内容:
    • ITビジネスの歴史と最新トレンド
    • クラウド・コンピューティング
    • ITインフラと仮想化
    • サイバーセキュリティ
    • IoT
    • AIとロボット
    • アジャイル開発とDevOps
    • これからのITとITビジネス

詳しくはこちらをご覧下さい。

【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 増強改訂版

スクリーンショット 2017-04-24 12.36.16.png

  • 何ができるようになるのか?
  • どのような価値を生みだすのか?
  • なぜ注目されているのか?

「知っている」から「説明できる」へ
実践で「使える」知識を手に入れる

  • IoT とインダストリー4.0
  • AR とVR
  • 人工知能と機械学習とディープラーニング
  • サーバ仮想化とコンテナ
  • ネットワーク仮想化とSD-WAN
  • アジャイル開発とDevOps
  • マイクロサービスとサーバレス

キーワードは耳にするけど、
それが何なのか、何ができるようになるのか、
なぜそんなに注目されているのか理解できてなかったりしませんか?

最新版(7月度)をリリースしました!

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

LIBRA_logo.png

最新版【8月版】を更改しました!
================================
大きな変更はありませんが講演資料を2本追加しました
================================
ビジネス戦略編 116ページ
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実際 p.8

サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット 127ページ 
【更新】コレ1枚でわかる人工知能とロボット p.10
【更新】人工知能の3つの役割と人間の進化 p.11
【新規】自動化と自律化の領域 p.15
【新規】人工知能が奪っていくのは、労働ではなく定年かもしれない p.93

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT  105ページ
【新規】Wi-SUN p.56

サービス&アプリケーション・開発・運用編 70ページ
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発(2) p.17

サービス&アプリケーション・基本編  52ページ
変更はありません

クラウド・コンピューティング編 119ページ
【新規】クラウド・コンピューティング 3つの誤解 p.24〜28
  誤解1:調達の手段が変わるだけ?
  誤解2:ガバナンスが効かない?
  誤解3:コストは下がらない?
【新規】クラウドの見積り方(1) 訂正版 p.85

インフラ&プラットフォーム編 228ページ
【最新】セキュリティ対策対象の変化 p.112

トピックス編 60ページ
変更はありません

ITの歴史と最新トレンド編 15ページ
変更はありません

【講演資料】まだ自前でシステムを持ち続けるのですか? クラウドにまつわる3つの誤解と新しい常識
 ITベンダー・クラウド利用促進イベントでの講演資料
 実施日: 2017年7月06日
 実施時間: 60分
 対象者:中堅・中小企業 CIO/情報システム部門長

【講演資料】最強の営業とは
 全営業(約200名)を対象とした社内イベントでの講演資料
 実施日: 2017年6月29日
 実施時間: 60分
 対象者:某SIerの営業

LIBRA_logo.png

新刊書籍のご紹介

未来を味方にする技術

これからのビジネスを創るITの基礎の基礎

  • ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
  • ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
  • お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
人工知能、IoT、FinTech(フィンテック)、シェアリングエコノミ― 、bot(ボット)、農業IT、マーケティングオートメーション・・・ そんな先端事例から"あたらしい常識" の作り方が見えてくる。2017年1月6日発売
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4Amazonで購入
未来を味方にする技術
人工知能、IoT、FinTech(フィンテック)、シェアリングエコノミ― 、bot(ボット)、農業IT、マーケティングオートメーション・・・ そんな先端事例から"あたらしい常識" の作り方が見えてくる。
Comment(0)