経験の蓄積が価値となる時代は終わったのかもしれない
前代未聞の29連勝を果たした藤井聡太四段は若干14歳、ドローンの全国大会で優勝した阿佐美選手は16歳、そしてその大会で準々決勝に残ったのは8歳の選手だった。経験値のない子どもたちがベテランを出し抜く成長を遂げている。
GoogleのAlpha Goに破れた囲碁の世界チャンピオンであるイ・セドルは、Alpha Goから新たな打ち方を学んだと言う。
「ソフトを繰り返し使うことで、特定の局面でどちらがいいかを判断する力は磨かれていったと思う」
藤井四段がこんな言葉を残している。ベテランの経験値がものを言う世界で、彼らIT世代が短期間でシミュレーターを使って経験を積み、新たな感性を磨いている。
人工知能が人間を支配するといったことが喧伝されているが、こんな若者世代を見ると、大人たちの心配をよそに、人工知能をうまく使って、新たな知性や感性を手に入れているように見える。人間には、まだまだ大きな許容範囲があるのかもしれない。
経験の蓄積の価値がもはや過去のものとなりつつあるのは決して将棋や囲碁の世界ばかりではない。例えば、建設機器大手のコマツが提供する土木工事の自動化サービスであるスマートコンストラクションの事例を見ると普段は事務員の女性たちが、「最低でも3年の経験は必要」とベテランの職人が言う仕事を、現場経験もないのにこなしてしまう。
確かにこのような現実を見ると、「人工知能に仕事が奪われる」ことは確かだろうが、それは過去の経験値の延長での仕事に過ぎない。もはや時代は新たな経験値と感性を土台とした世界に置き換わろうとしているのかもしれない。そして、そこにはこれまでには無かった新しい仕事や働き方が登場することになり、新たな雇用も生みだされてゆくのではないだろうか。
未知のことへの不安は、時にしてそれを排斥する動きに置き換わることもある。しかし、いつの時代もそんな変化を乗り越えて、新しい時代に置き換わってきたこともまた事実だ。この流れを不安がり押しとどめるのではなく、人間の進化の機会として捉えるべきではないだろうか。
新入社員のための最新ITトレンド・1日研修
「お客様の話しに、ついてゆけません。言葉が分からないんです。」
こんな話をする新入社員は少なくありません。もちろん経験のない彼らが仕事をうまくこなせないのは当然のことです。しかし、「言葉が分からない」というのは別の問題です。
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることなく現場に送り出されてしまいます。そのため、お客様が何を話しているのか分からないままに、曖昧な応対しかできず、自信を無くしてしまう、外に出るのが怖いなどの不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、ITの最新トレンドを教え、ITがもたらす未来への期待、そこに関わることへの誇りを持てるようにと企画しました。
参加費が1万円なら、懐の寂しくても自腹で参加できるはずです。また、既に新入社員研修の予算を使い切った企業でも、何とかやりくりして頂けるのではないでしょうか。そんな想いで、この金額にしてみました。また、100ページを超えるテキストは、パワーポイントのままでロイヤリティフリーで提供させて頂きます。
実施内容
- 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
- 【第1回】8月28日(月)10:00〜17:00
- 【第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
- *昼休み1時間、休憩随時
- 会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
- 定員:50名/回
- 費用:1万円(税込10,800円)
- 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
- 内容:
- ITビジネスの歴史と最新トレンド
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- アジャイル開発とDevOps
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