【図解】コレ1枚でわかるモノのソフトウェア化
カメラや自動車、あるいは航空機など、私たちの身近にある機械製品は、ハードウェアとソフトウェアが一体となって、その機能を実現しています。例えば、カメラであれば、レンズやシャッター・ボタン、ボディなど、物理的・物質的なハードウェアでしか実現できない部分とシャッタースピード、発色・感度、フォーカスなどの機能は、プログラムつまり、ソフトウェアで実現しています。
いまではソフトウェアで実現している機能もかつてはハードウェアによって実現していました。例えば、シャッタースピードは、歯車やバネの組合せであり、発色・感度はフイルムに塗布された薬剤によるものでした。しかし、ハードウェアで実現すると、その機能や品質を実現するには、高い製造技術が必要であり、時間もコストもかかります。また、作ってしまってからでは変更もできませんから、製造までに徹底した機能や品質の確認が必要となり、開発にも慎重になり時間もかかります。
そこで、ハードウェアはできるだけシンプルに作り、ソフトウェアにできるだけ多くの機能を持たせることで、この状況の改善を図ってきました。ハードウェアをシンプルに作れば、製造コストは低減でき、複雑さが減ることで故障の要因は低減し、保守が容易に行えるようになります。その代わりソフトウェアを多機能化することで、開発コストが低減でき、高機能化もしやすく、ソフトウェアを修正することで機能を追加、変更したり不具合を解消したりできますので、製造後にも対応は可能です。また、出荷後もネットワークにつなぐことで、ソフトウェアをアップデートすることができますので、買った後も機能・性能が進化するモノが実現できるのです。
ハードウェアの「シンプルに作る」を追求すれば、「モジュール化」へと進んでゆきます。大きな機能のまとまりを標準化された部品にすることで、それを組み合わせて製品にすることで、生産コストの低減が図れます。また、障害が発生してもモジュール単位で交換すればいいので保守性を向上させることにも役立ちます。
一方、ソフトウェアには、通信機能が組み込まれインターネットにつなげることで、モノの使われ方や不具合を生産者が把握でき、そのデータを製品開発やサポートに活かすことができるようになります。また、ネットワーク接続を活かした新たなサービスを作り、提供することで製品の魅力を高めることもできるようになります。
利用者は、ソフトウェアのアップデートにより、買ったときよりも機能や性能、使い勝手を向上させることができるようになります。
このようにモノがインターネットにつながり、モノ単体では実現しなかった価値を生みだす「IoT化」へとモノの進化が進んでゆくのです。
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*クラウドについてのプレゼンテーションをインフラ編から独立させました。
*使いやすさを考慮してページ構成を変更しました。
*2017年度新入社員研修のための最新ITトレンドを更新しました。
*新しい講演資料を追加しました。
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クラウド・コンピューティング (111ページ)
*「インフラとプラットフォーム編」より分離独立
【新規】クラウドによるコスト改善例 p101-108
開発と運用(68ページ)
【新規】管理運用の範囲 p.37
【新規】サーバーレスの仕組み p.40
インフラとプラットフォーム(211ページ)
*クラウドに関する記述を分離独立
【新規】多様化するデータベース p.127
【新規】クラウドデータベース p.156-158
IoT(101ページ)
【新規】IoTはテクノロジーではなくビジネス・フレームワーク p.16
【新規】LPWA主要3方式の比較 p.52
人工知能(103ページ)
【新規】自動化と自律化が目指す方向 p.14
【新規】操作の無意識化と利用者の拡大 p.21
【新規】自動化・自律化によってもたらされる進歩・進化 p.22
テクノロジー・トピックス (51ページ)
【新規】RPA(Robotics Process Automation) p.17
サービス&アプリケーション・基本編 (50ページ)
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ビジネス戦略(110ページ)
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ITの歴史と最新のトレンド(14ページ)
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【新入社員研修】最新のITトレンド
*2017年度版に改訂しました
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拙著「未来を味方にする技術」出版記念イベント
実施日: 2017年3月27日
実施時間: 30分
対象者:ITに関わる仕事をしている人たち
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