【図解】コレ1枚でわかる製造業のサービス化
製造業は競争の中で、完成度を高めようと日々努力しています。しかし、その努力の成果は、結果として競争を激化させ、価格競争や「そこまではいらない」ほどに完成度を高めてしまい、「どれを買っても同じ」と言われるほどのコモディティ化を招きます。そのような中で、各社は利用者の利便性や求める価値を改めて問い直し、「モノをサービスとして提供する」という方法で、新しい魅力を生みだし、競合他社との差別化を図ろうとしています。
「モノを売るのではなく、成果を売る」
そう言い換えてもいいかもしれません。もはや製造業はよいモノを作るだけでは勝ち残れない時代となり、これまでの「故障すれば駆けつけて修理する」といった顧客との関係だけでは差別化は難しくなりました。そこで、付帯業務も含めた業務の代行やデータ解析による故障予知などを長期かつ包括的な契約で提供することで、
- 顧客のダウンタイムを最小化する
- 顧客の経費を削減する
- 顧客の人手不足を解消する
など「顧客の成果に直接貢献する」サービスへとビジネスのあり方を変えようとしているのです。
また、売ってしまった後もモノの使用状況がデータとして得られるようになります。そのデータを分析して使い勝手や機能の改善方法を探り、インターネットを介してモノに組み込まれたソフトウェア更新すればモノの機能を改善することができます。また、少数のサンプル実験ではなく、実際に現場で使っている全ての事実を手に入れ、新たな商品開発につなげることができるようになります。
「作って売ってしまえば終わり」のこれまでの常識はもはや通用しない時代になりました。「売ってからも継続的に関係を持ち続ける」という新しいしこれからの常識を前提に、製造業は新たなビジネスのあり方を模索しています。
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4 Amazonで購入
12月改訂版をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
- 先進技術編のドキュメントが大幅に追加されたため、「IoT」と「人工知能とロボット」の2つのファイルに分割しました。
- アジャイル開発とDevOpsについてドキュメントを追加しました。
- 解説文を増やしました、
【講演資料とトピックス】
【改訂】ITソリューション塾・特別講義・Security Fundamentals / 情報セキュリティのジアタマを作る
【先進技術編】
「IoT」と「人工知能とロボット」のプレゼンテーションを分割しました。
IoT(92ページ)
【更新】モノのサービス化 p.29-30
【新規】コンテンツ・ビジネスの覇権 p.31
【新規】ガソリン自動車と電気自動車 p.32
【更新】ITビジネス・レイヤ p.49
【新規】インダストリアル・インターネットとインダストリー4.0 p83-84
人工知能(92ページ)
【新規】統計確率的機械学習とディープラーニング p.25
【新規】人工知能とは p.31
【新規】人工知能の得意分野と不得意分野 p.47
【新規】自動運転の定義 p.69
【基本編】(104ページ)
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言 p.59
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言の背後にある原則 p.60
【新規+改訂】DevOpsとは何か? p.66-69
【新規】DevOpsとコンテナ管理ソフトウエア p.74-77
【新規】マイクロサービス p.78
【新規】オーケストレーションとコレグラフィ p.79
【新規】AWS Lambda p.80
【新規】サーバーレスとサーバーレス・アーキテクチャ p.81
【ビジネス戦略編】(98ページ)
【新規】デジタルトランスフォーメーションの進化 p.7
新刊書籍「未来を味方にする技術」紹介 p.91
【テクノロジー・トピックス編】(49ページ)
【新設】FPGAについて新しい章を作り、解説を追加しました。 p.39-48
【ITの歴史と最新のトレンド編】(13ページ)
変更はありません。