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モバイルを使い始めて30年の筆者が活用しているモバイル機器、モバイルシーンを紹介していきます。スマートフォン、ノートパソコン、PDA、携帯電話に加え、様々なネットサービス(ソーシャル、クラウド、レンタルサーバーなど)、周辺機器(Bluetoothヘッドセット、Bluetoothキーボード)との連動をご紹介します。

「enchantMOON」を考える。思考ツールとして手書きは有効なのか?

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モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。モバイル機器は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンと複数の機器を常に持ち歩いて活用していますが、最近は、ユニークな端末に注目しています。国産手書きタブレット「enchantMOON」です。紙のようにペンで手書き入力ができ、手書き文字を WEB検索したり、かつてのHyper Cardのようにメモ同士でリンクをすることもできます。

指操作が全盛の今、何故、手書きタブレットなのか、商品コンセプトを知りたくなり、4月23日に五反田のゲンロンカフェで開催されたenchantMOON のメディア発表会に参加してきました。そこで、強調されたコンセプトとしては、「手書きこそが最強の思考ツールであること」でした。いろいろなアイデアを考える段階では、キーボードでは表現力が不足となり、iPhoneのような指操作でもアイデアを練るには不足となり、最強のツールは、「紙とペン」となる、と説明がありました。

打ち合わせの際に、アイデアを練る場合には、ホワイトボードや白紙のメモを使うことが多いため、「紙とペン」が思考ツールとして有効であることは実感しています。しかしながら、私の思考ツールのメインは、「テキスト」を愛用しています。

古くは、ワープロを使っていた時代から、MS-DOSフォーマットしたフロッピーに、文書をテキストで作成して保存していました。初めて使ったPDA、HP200LXでも、内蔵のPIMアプリを使わずに、エディターアプリにて、テキスト形式にてメモを作成し、さらに、予定表や連絡先もテキスト形式で保存していました。これは、昔のモバイル機器はリセットされる事故が多かったため、内蔵アプリに依存した形式で保存せずに、どの機器でも読めるテキスト形式でバックアップしていた癖が残っているためです。WIndows CE、Palm、Windows Mobileでも、テキストをメインに使ってきました。最近になって、やっとEvernoteを使い始めましたが、Evernoteにて溜まったノートは、テキスト形式にして、Dropboxに保存するようにしています。Dropboxには、1990年代から書き溜めたテキストが保存されています。

このような「テキスト依存症」のモバイルユーザーの私は、キーボード内蔵のモバイル機器を常に使い続けてきました。キーボードでテキストを入力しながら考える習慣を20年近く続けています。白紙の画面上に、テキストにて、キーワードを並べながら、少しづつ組み立ててアイデアを作る習慣になっています。

しかしながら、「enchantMOON」の商品コンセプトに関しては、非常に感銘を受けました。「手書きによる思考ツール」を実現するために、ソフトウェアではなく、ハードウェアとOSまでも作ってしまうエネルギーは素晴らしいと感じました。

という訳で、本末転倒ではありますが、「enchantMOON」を使ってみたいがために、アイデアツールとして、テキストではなく手書きに変更してみようと思っています。手書きにすることで、新しい発想が生まれるのか、もしくは、効率が下がってしまうのが、定かではありません。ただ、「enchantMOON」は、ユーザーのそういったライフスタイルさえも変えてしまう可能性のある端末だと思います。発売が楽しみです。
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