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SIMフリーのスマートフォンの夢を見る(第26回)

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。

最近のモバイル関連ニュースで注目のニュースがありました。NECカシオモバイルコミュニケーションズがAndroidスマートフォン「MEDIAS NEC-102」をイオンリテールの一部店舗(約60店舗)を通じて9月1日より販売と発表したことです。

端末としては、NECビッグローブ向けに提供されている「MEDIAS for BIGLOBE」やNTTドコモ向け「MEDIAS WP N-06C」と同じベースモデルのようで、昨年モデルとなります。Android 2.3搭載であるものの、液晶ディスプレイは約4.0インチ、厚さが約7.9mm、防水性能搭載と、今のAndroidスマートフォンに匹敵するスペックを持っています。

この端末の何に注目したかというと、SIMフリーであることです。SIMフリーであり、回線のしばりなく、端末単体で購入可能なのです。

SIMフリーの何処か素晴らしいのか、と言えば、自分の使いたい端末を、自分にとって納得のできる料金体系やサービスを持つSIMを挿して使える、ということになります。日本の携帯は、この選択の自由がないのが現状です。

日本の携帯電話は、通信キャリアから発売される場合、端末価格の割引を条件に2年縛り、など長期間の契約が必要になり、さらにそのキャリアしか使えないというSIMロックがかかった状態です。NTTドコモは、有料にてSIMフリーにできますが、テザリングに関してはSPモード固定となり、NTTドコモのSIMでしかテザリングができない、という仕様になっています。現在はイー・モバイルの端末がSIMフリー仕様になっているため、3Gの使えるSIMが利用できるようになっていますが、長期契約による端末割引などの縛りがあります。

理想的には、スマートフォンはSIMフリーとして単体発売され、それもハイスペックモデルだけでなく、格安のロースペックモデルも発売して欲しいです。そして、通信キャリアからは、SIMフリー端末向けにSIMカードを単体で発売し、通信速度に応じて月額料金の差を付け、低速の定額SIM発売も希望します。

このような環境になるためには、日本では、なかなか厳しい環境ではありますが、今回リリースされた「MEDIAS NEC-102」が、日本の携帯市場に一石を投じてくれることを期待したいところです。

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