祝!ウィルコムのスマホ復活DIGNO DUAL(第12回)
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モバイルを愛していますか?スマートフォンの夏モデルが各社より発表されていますが、その中でも嬉しいニュースがありました。ウィルコムから、スマートフォンの新機種がリリースされるというニュースです。
ウィルコムは、日本の初期のスマートフォンシリーズを支えたW-ZERO3を5代目までリリースしていましたが、2010年1月に発売になったHYBRID W-ZERO3を最後に2年以上、リリースない時期が続いていました。W-ZERO3が、iPhoneやAndroidの台頭でシェアが減りつつあったことと、ウィルコムの会社更正法の適用などで、スマートフォンをリリースできる環境になかったことが原因です。
しかし、ウィルコムは、話し放題プラン「だれとでも定額」や、2台目、3台目基本料無料の施策により契約者数が、ピーク時の400万人台まで復活を遂げました。そして、ついに、スマートフォンをリリースすることになったのです。
今回リリースされたスマートフォンは、残念ながらW-ZERO3シリーズではありませんでした。しかし、PHSと3G通話と3G通信機能といったデュアル機能を搭載したDIGNO DUALという先進的なスマートフォンをリリースしてきました。
Androidを搭載したスマートフォンにて、高速3G通信と話し放題PHS通話が使えるという画期的な端末です。PHSの格安は通話プランを使いたいユーザーにとって、Androidスマートフォンという選択肢が増えたことになります。
端末に関しては、デモ端末を触りましたが、京セラ製のDIGNOシリーズのスマートフォンということもあり、Androidスマホとしては安定した動作でした。さらに、PHSの通話もスムーズ使えて、日常ユースの範囲では、PHSと3Gがデュアルであることはユーザーは無意識に使えると感じました。また、PHSと3Gは両方とも通話で使えるため、MNPで 3Gを移行しても、3Gの電話番号のまま待ち受けができ、返信するときはリーズナブルなPHSを使う、ということが可能です。
残念なのが、3G定額通信料が2段階ではないことと、PHSによる通信やPHSのメールアドレスが使えないことです。この辺りのコスト感やメールアドレスの引き継ぎが気にならないユーザーにとっては、非常に使いやすい端末だと感じます。
スマホとガラケーを2台持ちするユーザーが多い理由として、通信はスマホだけど、通話はガラケーと選択しているためだと思います。通話をスマホでガンガンやりたい、というユーザーにお勧めのスマホがDIGNO DUALです。
スマホのガラケー化が進んでいますが、PHS通話を搭載、という一歩進んだスマホのDIGNO DUALは楽しみな端末です。今後は、京セラが海外でリリースしているようなキーボードを内蔵した端末を日本市場に投入して欲しい、と希望します。かつてのW-ZERO3シリーズの復活の意味合いも込めて、そんな端末を夢見ています。
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