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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

大きすぎる入れ歯を適正な大きさに調整する治療をしました。

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「お母さん、運動会に来ないで」

お子さんにそう言われてショックを受けたというIさん(40代女性)は大きなマスクで顔を隠したまま来院しました。

入れ歯を作ったら顔の形が変わってしまった?

マスクをはずした顔を見て私も驚きました。

鼻の下がボコッと膨らみ前歯のせいで口を閉じることさえままならないほどでした。

ひと目見て上の入れ歯が大きすぎると分かりました。

入れ歯を作製した歯科医院では「慣れてください」の一点張りで何もしてくれなかったそうです。

「なんとか調整できますでしょうか」と不安げに尋ねるIさんの表情は悲しそうでした。

自宅でもマスクをしたままの生活は、さぞ辛かったことでしょう。

すぐに調整にかかりました。

アゴより大きすぎると今回のような違和感が生じてきます。

小さすぎると外れやすく安定しない入れ歯になります。

口内の状況を確認しながら少しずつ調整していきました。

再び入れてもらうと鼻の下の違和感はなくなり、唇も閉じました。

口を大きく開けても入れ歯が動かず安定してくれました。

適切な大きさにできた証拠です。

鏡を見てもらったところ「あっ、これなら子どもの前でも大丈夫!」と笑顔を取り戻してくれました。

運動会でもマスクを外して精いっぱい応援できますね。

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