ホームページを作るときに WordPress にするかそれ以外かの選択基準を考えてみた
新年は餅さえあればいらない、何も、捨ててしまおう。安上がりなアラフォーです。
ここのところ WordPress でのサイト制作が目白押しな状況なのですが、それ故に「これは WordPress が必要なのだろうか」というのを今まで以上に考えるようになりました。
なんたって WordPress は PHP で動くシステムなのですから、サーバーの管理やプログラムのアップデートは欠かせない作業となります。
今時のレンタルサーバーでは WordPress がワンクリックで構築できたりはするけれども、運用していくのは実は簡単ではないのですよ。
そこで今回は、ウェブサイトを作るときにどんな仕組を使えば良いのか、色々と検討してみます。
検討するのは以下のものたち。
- ペライチなどのウェブ制作ツール
- ブログサービス
- HTML とか PHP
- Facebook ページとか LINE とか
- WordPress
ペライチなどのウェブ制作ツール
もしあなたが普通の会社の普通のウェブサイトを作るならばこれが最有力です。
ウェブサイトのサーバーを用意する必要もなく、HTML などのコードに触れることもない。独自ドメインの設定もそこそこ簡単にできる。
これからウェブサイトを作ろうという人にはうってつけのサービスです。
コーディングやデザインの手間がかなり省けるので、訪問者に伝えたい内容の作成に集中できます。
テンプレートも今時っぽいスッキリしたものも多いので、デザインが得意でなくてもそれなりのものが作れてしまいます。
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ペライチは最上位のプランでも基本5ページまでの公開で、それ以上のページ数が必要な場合には追加費用がいるようです。
もし、最初からもっと多くのページが必要なことがわかっているなら Strikingly というサービスもおすすめ。
月額2000円ほど出せばサイトを3つまで作れるし、それぞれのサイトで20ページまで公開できます。
デザインテンプレートはペライチよりももっさりした印象がありますが、簡単にデザインを変更できるので問題はなさそうです。
これらのサービスの欠点としてはパーツの細かい位置調整ができないことだったりするわけですが、ほとんどのウェブサイトではそれはあまり必要のないことだと思うので、積極的に検討したい手段です。
ブログサービス
意外に思うかもしれませんが、ブログサービスもウェブサイトを作るのに使えたりします。
例えば Livedoor blog ではメニューバーを追加して、カテゴリへのリンクを追加したり、記事単体へのリンクを追加することでウェブサイトのように構成できます。
あんまりガチガチに作り込もうとするとさすがに無理がありますが、ブログや情報の更新が頻繁で、コンテンツの方に比重を置いたサイトを作るなら選択肢に入ってきそうです。
あと、最初に紹介したウェブ作成サービスって、サイドバーが無いんですね。なので、どうしてもサイドバーが欲しいという場合もブログサービスを使う理由になるでしょう。
まあ、個人的にはサイドバーいらんと思いますけど。
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Facebook ページとか LINE とか
個人向けサービス、いわゆる BtoC、CtoC のウェブサイトならばウェブサイトを使わずに Facebook ページや Line を活用するのもいいでしょう。
どちらも SNS の特性を活かして個人にリーチすることができるし、簡単な設定で企業や店舗の情報を公開、更新することができて便利です。
僕が好きなパン屋さんが Facebook ページをうまく使っているので参考にしてみて下さい。
ブログサービスなどよりも情報の更新が楽にできるし、Facebook でのシェアもしやすいので、個人向けビジネスとの相性はとてもいいと思います。
PHP で構築
これまで紹介したサービスでは実現できない、もっと細かいところまでこだわって作りたいという場合には PHP で作るという選択になってきます。
ページを作るだけなら HTML と CSS だけでも可能ですが、全てのページで共通する部分、例えばメニューバーなどを使いまわすというような、管理上の効率を考えると PHP は避けられないと個人的には思います。
ただ、これまで紹介した方法とはことなり、デザインやコーディングのコストがかかってくるのでそれなりの技術を持っているか、お金をかけて外注するかになります。
それに、ブログや商品情報、キャンペーンなどといった更新頻度の高いコンテンツを管理するとなると PHP だけでは不便です。
ここまでくると WordPress を検討する必要も出てくるでしょう。
WordPress
更新頻度の高いコンテンツがある、デザインなどのカスタマイズを柔軟に行いたい、外部サービスとの連携をしたりといった要求が出てきてはじめて WordPress が活きてきます。
WordPress で個人的に一番便利だと思う機能はカスタム投稿タイプとカスタムフィールドですね。
投稿の種類を分けることで通常のブログ、商品一覧、お知らせなどを混同すること無く投稿管理できます。
カスタムフィールドを使うと、投稿画面で入力欄をカスタマイズできるので、入力間違いを防ぐ、投稿の種類ごとに入力欄を固定するといった事ができて便利です。
小売業のように商品数が多く、商品の入れ替えも頻繁にという場合にはこれらの機能が最大限の効果をもたらす可能性が高いですね。
ただし、WordPress は、冒頭でも書いたとおり PHP で作られたプログラムなのでセキュリティに配慮した管理が必要不可欠になってきます。
WordPress を運用管理するにあたっては、サーバーやプログラムを管理する知識、技量があることが前提になります。
自社で技術を持っていない場合には外部の業者に依頼しましょう。
ただ、WordPress での制作を行っているという業者の中にも、WordPress の特性を活かせない業者も見かけます。
そのことについては以前にエントリーを書きました。
こんな「オレオレ WordPress」はダメ、ゼッタイ:ITは心の仕事です:オルタナティブ・ブログ
WordPress で作る以上、コンテンツの更新は利用者側でできる構成にできなければ意味が無いんですけどねぇ。
下手な業者に引っかからないよう気をつけましょう。
そんなわけで
現在ではウェブサイトを作る手段は色々とありますし、なんだったらウェブサイトが無くてもいい場合もありますので、むやみに流行りに踊らされず適切な手段を選んでください。
WordPress について、自分で作らないにしてもこれを読んでおけばどんなことができるのかがわかっていいでしょう。
大雑把でも理解しておくことで「思ってたんと違う」をなるべく防ぐことができそうです。