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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

【祝:出版】見つけたら即買い!「Windows Azure実践クラウド・プログラミング」は超オススメ

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刊行直後の7月30日ブログ執筆時点、Amazonでは在庫切れになっている。

待望のAzure技術書籍最新版(著:山田祥寛 @yyamada
Windows Azure実践クラウド・プログラミング - for C#/Visual Basic/PHP」が
秀和システムから無事出版の運びとなった。いや、めでたい。

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私の知る限り、英語日本語を問わず、もっとも充実した内容のAzure技術解説本といえる。
 Azureでの開発にこれからチャレンジしてみたい方、
 すでにAzure開発に取り組んでいるがちょっと躓いてしまっている方、
 オンプレミス連携などより発展的な使い方をしたい方、
いずれにおいても有益な内容となっている。個人でのAzureお試し開発のお供はもちろん、
仕事でAzure開発を行う際には、開発チームに1冊必携ではなかろうか。

立場上1冊謹呈いただいたが、山田氏への敬意を込めて、Amazonでポチッと購入させて
(予約)させていただいた。さきほどAmazonからきた配送日確定メールによれば8月2日には
自宅に送られてくる模様。早くみたい!という方は週末にかけて書店で見かけ次第即買いを
オススメする。

内容はAmazonのページに掲載されていないのだが、WINGS(後述)に掲載されている目次
転載させていただきたい。

   

Contents

 

Chapter   1 イントロダクション

1-1 クラウドコンピューティングの基礎知識
  1-2
 Windows Azure Platform概論
  1-3
 Windows Azureプログラミングのための環境設定 

 

Chapter   2 Azureアプリケーション開発の基礎

2-1 プロジェクトの作成
  2-2
 Windows Azureへの配置
  2-3
 クラウドアプリケーションへの移行

 

Chapter   3 Windows Azureストレージ   - ブロブ編

3-1 ストレージサービス概論
  3-2
 ストレージ利用の事前準備(開発環境)
  3-3
 ブロブプログラミングの基本
  3-4
 クラウド環境への移行
  3-5
 ブロブの分類とさまざまな操作方法
  3-6
 ブロブ活用のテクニック

 

Chapter   4 Windows Azureストレージ   - テーブル/キュー/ドライブ編

4-1 クラウド環境に最適化された分散ストレージ - テーブル
  4-2
 ロール間の非同期通信を橋渡し - キュー
  4-3
 クラウド環境の仮想的なNTFSファイルシステム   - ドライブ

 

Chapter   5 SQL Azure

5-1 SQL   Azure概要
  5-2
 SQL Azureデータベースの準備
  5-3
 SQL Azure連携アプリケーションの実装
  5-4
 SQL Azureの運用と移行

 

Chapter   6 Azureアプリケーションの拡張と運用

6-1 アプリケーションの基本構成   - サービス定義ファイル/サービス設定ファイル -
  6-2
 アプリケーションの監視/ロギング - 診断モニタ   -
  6-3
 セッション管理
  6-4
 メンバシップフレームワークによるユーザ管理
  6-5
 Windows Azure Service Management API
  6-6
 Azure AppFabricによるオンプレミス-クラウド連携

 

Chapter   7 PHPによるWindows   Azureアプリケーション開発

7-1 PHPAzureアプリケーション開発の準備
  7-2
 ブロブストレージ利用の基本
  7-3
 テーブルストレージ利用の基本
  7-4
 SQL Azure利用の基本

 

Reference 巻末資料

A Windows   Azureマネージライブラリ
  B
 構成ファイル
  C
 Management CmdLets
  D
 Windows Azure on PHP

 

開発環境準備からストレージの使い分けやセッション管理に至るまで網羅的にカバー。
巻末資料では、MSDNライブラリで公開している(ただし英語のみ)のマネージライブラリ解説
をのせており、リファレンス的に活用できると思われる。これまで英語の技術文書を読むのは
面倒そうだと遠巻きに見ていた皆様の悩みも多くの部分はこれで解決。この書籍を手に
是非Azure開発にチャレンジしていただきたい。

また、全てのソースがC#だけでなくVisualBasicでも用意されていたり、Eclipse環境での
PHP開発もカバーしていたりと、多くの開発者が自分の好きな言語でとっつきやすく
始められるよう工夫されている点も見逃せない。

この充実した書籍を書き上げた山田祥寛氏とは何者?という方もいるかもしれないので、
僭越ながら少しだけご紹介しておこう。山田氏は執筆者集団WINGSの代表をつとめており、
ご自身もマイクロソフトのASP/ASP.NET分野のMVPで、豊富な知見と技術力はお墨付き。

山田氏が主宰するこのWINGSというライター集団は多くのタレントを惹きつけており、
これまでも様々な書籍を刊行し、Web媒体への寄稿を行ってきている実績豊富な方々だ。
その山田氏がAzure本執筆を手がけ、ステキな書籍に仕上げていただいたことは、
担当者として非常に嬉しい限りである。

なお、Azureを使う上で「ちょっと試すだけでもお金がかかる」「有償版のVisualStudioがないと
開発できない」など、いくつか都市伝説があるようだが、登録用のクレジットカードさえあれば
誰でも無償で気軽にはじめることができる。Azure開発をとにかくはじめてみたいという方は、
MSDNの下記ページ中央あたりアクティブ化Step by Step から実際にやってみて欲しい。

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