AppFabric開始は4月9日から。Azureチームのお知らせメール掲載
Azureのアカウントをお持ちの方々には、下記メールが届いているはずだ。
WindowsAzure, SQLAzureに遅れること約3ヶ月、AppFabricのサービスが
いよいよ4月9日から開始されることとなったので改めてお知らせしておきたい。
CTP期間を含め、今までもいろいろとお知らせが届いていたと思われるが、
今回から文面も日本語化されている。
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Windows Azure platform AppFabric の商用サービス近日開始のお知らせ
From: Windows Azure Platform Team (azinvite@microsoft.com)
お客様各位
1 月初旬、マイクロソフトは Windows Azure および SQL Azure の有料サブスクリプションの開始を発表しました。弊社では、お客様とパートナーの皆様が Windows Azure Platform を基盤にビジネスを構築し成長させることができるようにするという目標に向けて、さらなる取り組みを進めてまいりました。 つきましては、2010 年 4 月 9 日から、完全な SLA 対応形式での Windows Azure Platform AppFabric 商用サービス (有料) を開始することをお知らせいたします。
また、AppFabric の課金方式をご理解いただけるよう、AppFabric ご利用明細プレビューを 2010 年 3 月 9 日にリリースいたしました。 ご利用明細プレビューでは、現在ご覧いただくことができる Windows Azure および SQL Azure の「1 日の使用量の要約」と同様の情報が記載された使用量の要約を AppFabric Developer Portal からダウンロードすることができます。 この要約には、ご利用明細プレビューのリリース時から開始される AppFabric の使用情報が記載されています。
Windows Azure Platform AppFabric には、サービス バス サービスとアクセス コントロールサービスが含まれます。 AppFabric サービスバスによりネットワークの境界を越えてサービスとアプリケーションを接続することで、開発者は分散アプリケーションを構築することができます。 AppFabric アクセス コントロールでは、REST Web サービスに対してクレームベースのフェデレーション アクセスコントロールを提供します。
AppFabric を既にご利用いただいている場合、2010 年 4 月 9 日の 12:00 AM GMT から課金が開始されます。 AppFabric の料金はこちらでご確認ください。 より詳細な情報につきましては、FAQ の料金セクションおよび AppFabric の料金関連ブログの掲載内容からもご確認いただけます。 AppFabric の課金をご希望しない場合は、この期日までに、これらのサービスを現在利用しているすべてのアプリケーションを削除してください。
Windows Azure Platform に引き続きご興味をお持ちいただきありがとうございます。
Windows Azure Platform チーム
Microsoft Corporation
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※文中GMT(グリニッジ標準時)はUTC(世界協定時)のこと。
よかった…。SDKを含むスペックの大幅な変更はなさそうである。
1月から正式サービス、2月から課金を開始しているWindowsAzureとSQLAzureに対し、
AppFabricは課金の開始時期を4月頃にするというお話をさせていただいている中で、
完成度がイマイチだったからだせなかったのか?など、いろいろな憶測をしてしまって
いたのだが、どうやら杞憂に終わったようだ。
逆に、分散キャッシュであるVelocityの発展型、.NET4を基盤とするワークフローサービス
はこの時点では含まれなさそうであり、引き続きご期待願いたい。アクセスコントロールと
サービスバスが今回のリリース対象となる。
なお、これまでSOAのようなアーキテクチャを考えてきた方々を除くと、一般的には
AppFabricの価値を見いだしにくいかもしれないが、GoogleAppEngine も Force.com も
AmazonEC2も類似機能を持たない、Azureらしさがにじみでる機能群がそろっている。
クラウドをエンタープライズ用途で使おうとすると、いろいろ困りはてる事態に対し、
かゆいところに手が届く便利なモジュールとなっている。
サービスバス機能をうまく使えば、ファイアウォールの向こう側にあってNATかまされて
しまうオンプレミス側のマシンにあるモジュールと連携するクラウドサービスを簡単に
構築できるようになる。
また、サービス連携を行う際には、誰がどのサービスで何をしてよいのか、といった
認証も問題となるが、クレームベースのアクセスコントロールをうまく使うことで
解決できる場合も多い。
発表されている課金モデルは、少々わかりにくいかもしれないが下記の通りの従量制だ。
アクセスコントロール
¥ 195.02/トランザクション 100,000 回
サービスバス
¥ 391.02/接続 (従量課金制)
5 接続パック ¥ 975.10
25 接続パックs ¥ 4,875.50
100 接続パック ¥ 19,502
500 接続パック ¥ 97,510
AppFabricについて詳しく知りたいという方は、マイクロソフトMVP酒井氏書き下ろしの
「WindowsAzureアプリケーション開発入門」(日経BP)がお勧めだ。
TechDays2010でもセッションを担当いただいているが、かなり初期の頃からさわって
いただいていることもあり、現時点において、酒井氏はAppFabricについて一番詳しい
日本人であり、著書の中でもAppFabricをわかりやすく紹介していただいている。
なお、私も一部執筆を担当した「WindowsAzure入門」(アスキーメディアワークス)
でもAppFabric(旧.NET Services)をご担当いただいた。
「WindowsAzureアプリケーション開発入門」を読んでみたい!という方は書店でお求め
いただきたいところだが、各回3名にこの書籍があたるハンズオンラボに参加いただく
のも賢い選択と言える。本日初回は全プレ&酒井氏登場であったのだが、好評につき
以降の回でも3冊ずつご提供させていただくことにしているので、お時間ご都合つく方は
是非ご参加いただければ幸いだ。
なお、上記スライドは12日(東京)、15日(名古屋)、18日(大阪)開催のマイクロソフト
Virtualization Summitで私が使用する予定の資料からの抜粋である。大阪、名古屋
にもお邪魔させていただくので、ご興味ある方はセッションに遊びに来ていただきたい。
明日の東京分はもう締め切ってしまっているが、事前登録&参加無料。