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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

「ガンダム創世」を読んで想うコミュニティの大切さ。最後に重要なお知らせも

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週末遅い時間なので遠慮なく。
毎月26日発売のガンダムエースで「ガンダム創世」という作品が連載されている。
ガンダムが社会現象的ブームを呼び起こす前、富野監督や安彦先生が低視聴率に
苦悩する状況が描かれている。若かりし安彦先生がイケメンすぎたり、多少の誇張
フィクションはあるだろうが、おそらく現場はこんな感じだったのだろうという上井草の
リアリティを感じることが出来る作品だ。(上井草はサンライズ発祥の聖地である)

ガンダムエース最新号では、低視聴率で番組の打ち切りはすでに決定してしまったものの、
当時はまだ少なかった中高生のコアなファンを中心に、テレビ局に抗議の電話が殺到したり、
「オレが買わなきゃガンダム終わっちゃうから…」と、おもちゃ屋で「DX合体セット」を
買いあさったりする様子が描かれている。実際にすべて計算ずくのことだったかどうかは
わからないが、作品上は富野監督が「視聴者の力を借りるのさ」と、男前風に
起死回生の打開策を練っている。

「アニメ=子供向け」という既成概念がある中で、視聴率がとれないと騒ぐテレビ局と
オモチャが売れないと騒ぐスポンサーと闘いながら、オトナも楽しめる本格的な
作品としてのアニメーション市場を切り開いた生き様には頭が下がる。

さて、「ガンダム創世」を引き合いに出しているのは、製作会社であるサンライズが
テレビ局、スポンサーを敵に回してでも視聴者を大事にする姿勢をみて
マイクロソフトは大口のお客様やパートナー様はもちろんのこと、開発者コミュニティや
ブロガーのみなさんへのケアを十分行えているだろうかと自問してしまったことによる。

そのきっかけは昨日突発的にご案内したSQL Server/SQL Azureのブロガー向け説明会
に参加された新野氏 @jniino のtwitter発言…

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これまであちこちのブロガーイベントに参加して思ったこと。ブロガー向けのイベントだと、おみやげとか手厚く用意されていて、「ブログに書いてください!」と担当者のテンションも高いことが多い。がんばってる。

でも、ちゃんとブログに書いてもらうためのいちばんの方法はお土産じゃない。そのあと企業がちゃんとフォローすること。ブログ書いたら、企業のページからブログにリンクするとかでトラフィック的にフォローしたり、企業の担当者が自分のブログで言及するなどでフィードバックしたりすること。

お土産を手厚くするより、そうしたネット上でのフィードバックの方が結果的にブロガーのモチベーションもあがるし、継続的&建設的な関係を築きやすい。お土産だけでは継続的な関係にならないしね。

そうじゃないとお土産目当てのひとになっちゃうし、真面目なブロガーは意見交換とトラフィックエクスチェンジのほうがずっと重要。

となると、結局企業も担当者も、それ自身のネット上でのプレゼンスとか、ネット上でどうコミュニケーションがとれるか、が大事になってくる。

などと思いました。
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残念ながら私は別件で昨日のブロガーズミーティングには出ていないので、何らかの
お土産があったのか、そもそもこの一連のつぶやきがSQL Server/SQL Azureの
ブロガーズミーティング
と関係しているのかもわからないが、
「そのあと企業がちゃんとフォローすること。」が、できているか、自分たちの姿勢を
考え直してみたくなる。

私のブログは残念ながらマイクロソフトのオフィシャルブログでもなく、どれほどの
トラフィック的効果があるかどうかはわからないが、みつけたリンクは敬意を込めて
掲載させていただきたい。

■SQL AzureとSQL Serverは同じコードからブランチしたもの、互換性はさらに高めていくとマイクロソフト
(Publickey) 

■「SQL Server Blogger's Meeting にシームレスに参加してきた」の巻
(~turutosiya/tech)

■[SQL Azure][SQL Server]SQL Server 2008 R2 & SQL AZureミーティング
(braitomの日記)

■SQL Server 2008 R2 & SQL Azure ブロガーズミーティングに参加
(戦艦ゆにっき)

■01回 SQL Server ブロガーズ ミーティング
(フィールドSEあがりの安納です)

※すみません…全部みつけられません。順不同です。

ただ、ブログを書く側には報告の義務もなく(書く価値がなければ書かない自由)、
見つける側も網羅的にトラックする仕掛けがないことも問題だ。

やはり現時点においては、
ブロガー側にtwitterで誰にともなく「ブログ書いたよ」という報告をしてもらうお願いと、
その際に使ってほしいハッシュタグをお知らせしておくというのが、窮屈さや面倒がなく
現実的ではなかろうか。

私が担当しているWindowsAzureというテクノロジーは、クラウドコンピューティングブームも
手伝って今のところ低視聴率に悩んだりすることはない(むしろ忙殺されている)のだが、
視聴者を、開発者を、コミュニティを、ブロガーを、興味を持って支えてくれる皆様を
大切にしたいという想いは忘れないようにしたい。

…というわけで、印税の代わりに今日届いた「WindowsAzure入門」
(今回は出版社さんとの話し合いで印税分を現物で、という契約になっている)
以前このブログで抽選で3名様にプレゼント、というご案内をしていたのだが、改心して
「応募者全員にプレゼント」とさせていただくことにした。
(とはいえ在庫は無限ではないので、このブログ投稿時点で締め切り御免)

Azurebook

お手元に届いた際には、BookOffに持ち込むことなく、何らかお役に立てていただきたい。
書評の一つ、サンプルアプリのひとつでも世に知らしめていただけると非常に嬉しい。

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いさごの心をぐっとつかむコメントの記載例。
「まだ僕には頼れる本があるんだ…。こんな嬉しいことはない。」

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